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「タイヤ」を長持ちさせる5つのポイントをお教えします! 高額なハイグリップタイヤを使い切るための知恵とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW編集部

  • タイヤの走行イメージ

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高性能ハイグリップタイヤは軽自動車サイズでも高い……

サーキット走行を足もとから支えるハイグリップタイヤ。安全にも速さにも直結するアイテムだけに、銘柄やサイズにこだわる人も多いだろう。そして当然の話だが高性能のタイヤは値段も高く、一般的なラジアルタイヤと比べれば摩耗も早い。4本まとめて交換となれば軽自動車のサイズでも、サイフにとっては結構な痛手となってしまうのだ。そこでスポーツタイヤを少しでも長持ちさせる、誰にでも可能なメンテナンスを紹介したい。

定期的なローテーションを心がけること

まずは定番中の定番でローテーション。あらためて説明するまでもなく駆動輪のほうが減りやすいので、定期的に前後をローテーションすれば摩耗が均一になる。街乗りなら5000kmが基準ともいわれるが、サーキットが中心の車両には当てはまらず、減り具合をまめに確認しながら判断しよう。なおローテーションできるのは前後が同サイズの場合だけである。

トラブルの原因にもなりかねないタイヤカスは早めに除去

サーキットを走るとμの高いアスファルトでタイヤが削られ、消しゴムのカス状になってトレッドにこびり付くことがある。またSタイヤやスリックタイヤを履いたレース車両や、ドリフトの後はちぎれたゴムがコースのアウト側に飛んでいくが、そこを走ることによってちぎれたゴムを自分のタイヤで拾ってしまい、激しい振動や姿勢を乱す原因になることがよくある。放置するとさまざまななトラブルに繋がりかねないので、手間はかかるがタイヤを外し取り除いておこう。

公道を走る際は規定の空気圧に必ず調整を

ここからは普段からできる対策。空気圧はドア開口部などのステッカーを見て、前後とも指定された数値に合わせておく。多くの人はサーキット走行で空気圧が上がると想定し、街乗りよりも低くした状態でコースインするはず。走り終えたら街乗りの空気圧に戻すことはもちろん、定期的にチェックおよび調整しておけば延命に繋がる。

空気圧調整

普段の運転の仕方でタイヤの摩耗を抑えることも可能

またクルマが重ければ重いほど負担が増して摩耗は進む。面倒くさがらず余計な荷物を下ろし、できるだけ軽い状態で普段から乗ることも大切だ。運転に関していえば教習所で習ったとおり、すべてにおいて「急」が付く操作を避けるべし。ブレーキにせよアクセルにせよステアリング操作にせよ、タイヤに限らずクルマにとって良いことは何ひとつない。

保管する場合は紫外線や雨風から避けること

最後はサーキットを走るときだけハイグリップタイヤを履く人、冬はスタッドレスタイヤに交換し夏タイヤを保管しておく人へ。タイヤの主成分であるゴムは紫外線にさらされると劣化が進み、残量とは関係なく本来のグリップを発揮できなくなる。屋内が絶対とはいわないが直射日光や雨が当たりにくい場所に、できればタイヤカバーを被せて保管するのがセオリーだ。

* * *

前後のタイヤサイズが同じなら定期的なローテーション、走行後はチェックを兼ねてトレッドのカスを取り除く。街乗りではメーカー指定の空気圧を守り、負担がかからないよう不要な荷物は載せないこと。そして「急」な操作を避けタイヤに優しい運転を心がけ、保管するときは直射日光や雨の当たらないところで。

サイズによっては4本で10万円を軽くオーバーするハイグリップタイヤ。少しでもランニングコストを減らしてサーキットを楽しむためにも、チリも積もれば山になると思ってメンテナンスに気を遣おう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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