初心者走り屋にオススメの2000年代のクルマ7台を厳選
スポーツカーを手に入れて走り屋デビューしたい。とはいえ現行モデルは高くて手を出しにくいし、逆に古すぎるクルマは故障やパーツの入手が不安。そんなビギナーに注目してほしいのが、2000年代に販売されていたクルマたちだ。いわゆるネオクラシックほどプレミアが付いておらず、年式もそこそこ新しいので大がかりなレストアも不要。最初の1台として選ぶには最高のチョイスかもしれない。
FRで選ぶなら
日産「フェアレディZ」(Z33)
まずはFRから挙げていこう。デザイン的にまだまだ古さを感じさせないうえ、日本を代表するスポーツカーという付加価値があるのは、Z33型の日産「フェアレディZ」(2002~2008年)だ。
中古車価格を調べてみると、280psのVQ35DEエンジンを搭載するモデルなら40万円~、よりパワフルになった313psのVQ35HR搭載モデルも130万円~。予算に余裕があれば間違いなく後期型を狙うべきで、マイナス要因は大排気量がゆえの高い自動車税や、タイヤ代がミドルクラスに比べて高額なことくらい。
マツダ「RX-8」
コンパクトなほうがよければマツダ「RX-8」(2003~2013年)も。唯一無二のロータリーエンジンは大いに魅力であり、大人4名が当たり前に乗れるコンフォート性も備える。中古車の相場は年式やコンディションによって幅があり、以前よりは少し上がって40~200万円といったところ。サーキットでスポーツ走行を楽しむことはモチロン、ファミリーカーとしても十分に使えるはずだ。
トヨタ「アルテッツァ」
同じカテゴリーならトヨタのスポーツセダン「アルテッツァ」(1998~2005年)もアリ。200psの3S-GEと6速MTを組み合わせたRS200は60万円から選ぶことができる。1G-FEのAS200もATのみだが走りの質は決して悪くない。
オープンモデルで選ぶなら
マツダ「ロードスター」(NC)
続いてオープンモデルではNCEC型のマツダ「ロードスター」(2005~2015年)。先々代のNAや先代のNBより大きくなった排気量とボディは賛否両論あるが、ドライバーが意のままに操る楽しさは普遍だし街乗りでの余裕にもつながる。中古車の価格は平均で100万円くらいとなっており、ほかの車種に比べて年式が新しいのも強みだ。
軽自動車で選ぶなら
ダイハツ「コペン」(L880K)
維持費をトコトン抑えたいなら軽自動車で、L880K型ダイハツ「コペン」(2002~2012年)はどうだろうか。4気筒であるJB-DETのなめらかなフィーリングは現行のLA400型では味わうことができず、チューニングのメニューやパーツもよりどりみどりで現在もサーキットでは現役バリバリだ。50~60万円の中古車も数多く出まわっているが、走行距離が極端に多くない個体は80~100万円がボリュームゾーン。
FFで選ぶなら
ホンダ「インテグラタイプR」(DC5)
FFでは性能の割に値上がりが激しくない、DC5型ホンダ「インテグラタイプR」(2001~2007年)を勧めたい。NAの2Lで220psを発揮するK20Aエンジンは言うに及ばない名機であり、当初はセッティングが難しいと評された足まわりも、豊富な社外パーツを駆使すればどうにでもなる。レカロシートやチタン製シフトノブなど、タイプRだけに与えられた専用装備の数々も魅力だ。
低走行車や高年式は300万円くらいと高値になっているが、そこまでこだわらなければ上限200万円で十分に狙える。今後これほど過激なスペックのNAエンジンが登場するとは考えにくく、練習用はもちろん、長くカーライフをともにする相棒としても最適な1台だ。
トヨタ「セリカ」(ZZT231)
DC5と年代が被ったおかげでイマイチ目立たないが、FFならZZT231型のトヨタ「セリカ」(1999~2006年)も決して悪くない。190psの2ZZ-GEエンジンは1.8Lながら190psを絞り出しており、連続可変バルブタイミングリフト機構で低~中速の力不足も感じない。中古車は走行距離が10万km以下に絞っても100万円ほどで、インテグラに比べてパーツこそ少ないがお買い得感は高い。
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FRならZ33にRX-8にアルテッツァ、オープンカーならNCロードスターとL880Kコペン、FFならDC5インテグラとZZT231セリカ。いずれも素性のよさと走りの楽しさは遜色なく、今後はいつ中古価格が上がるのか予想できないので、べース車を探している人は早めにゲットしよう。