維持費を抑えられるというメリット
スタイルはあくまでもポルシェ356に似せたモデルだが、中身はコペンのままなのが660スピードスターのポイントになる。走りも性能も乗り心地も含め、とても快適な現代のクルマなのである。トラブルがあってもダイハツ純正部品で対応できる。維持費も安く、セカンドカーとして魅力的な要素を持っている。
スタンダードモデルのボディサイズは、レプリカ化によってコペンよりも大きい全長3960mm×全幅1670mm×全高1260mmになった。したがって、ナンバー枠は5ナンバーサイズとなるが、ワイドボディモデルはもっと大きいため3ナンバー登録なる。このナンバーでも搭載するエンジンは軽自動車枠の660ccなのだから、いわゆる小型車枠ということだ。
また、外装はポルシェ356だが、インテリアはコペンのままというのも面白い。エアコン、ナビ、パワステなどの快適装備がそのままなので使いやすいという利点もある。ちなみに、写真のワイドボディの660スピードスターは、ショーモデルとしてカスタムを施しているので、コクピットはよりレーシーなムードを高めるためのリメイクを施している。
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たくさんの魅力を持つポルシェ「356レプリカ」と「660スピードスター」に惹かれるカーマニアも多いはず。旧き良き時代の愛すべきマシンをリスペクトし製作したレプリカモデルだが、単なる真似で終わっていない点が素晴らしい。クルマとしての完成度も高く、オリジナルでは叶えられない魅力がある。大人のシャレの1台としていかがだろうか。