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新車から30年愛を注いだマツダ「AZ-1」カスタムはDIYで仕上げた自分仕様でした!

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 横澤靖宏

AZ-1マツダスピードバージョンを新車購入して今年で30年

レイズのホイールを愛好するファンたちのためのイベント「2023 RAYS FAN MEETING」が2023年4月23日に開催され、800台以上が集結。その会場から、ABCトリオといわれた軽自動車スポーツモデルのひとつ、マツダ「オートザムAZ-1」に新車時から乗り続けている吉田隆之さんの愛車を紹介しよう。

限定装備満載モデルをさらに自分色にカスタマイズ

この1993年式AZ-1に履いているホイールはレイズのスポーツモデル、「TE37」だ。もともとのホイールサイズは前後13インチだったが、このクルマはフロント14インチ、リア15インチに変更し、155/55R14と165/50R15サイズのタイヤを装着していた。

ベース車は、50台限定ということで発売された「マツダスピードバージョン」。といっても、最初に50台発売されたがあまりに注文が多かったため、のちにバージョン2として100台、バージョン3として100台が追加販売されている。その、バージョン2のシルバーストーンメタリックが吉田さんの愛車。今年が購入してからちょうど30年となる記念の年だ。マツダスピードバージョンであるから、エアロパーツは当然マツダスピード製であり、サスペンションもマツダスピードが装備されているが、吉田さんはそのほかにもさまざまなカスタマイズをおこなっている。

NAロードスター用のシートレールを流用

たとえばシートは、AARのカーボン製フルバケをセット。AZ-1に限ったことではないが、軽自動車は車内空間が狭く、シートがボディと干渉してしまうという事例をよく聞く。とくにAZ-1は、ガルウイングドアを採用しているせいもあって2シーターのコクピットは狭く、純正シートですらセンターコンソールに向かって斜めにセットされていた。そこでこのクルマは、NA型「ロードスター」用のシートレールを流用することでこのシートをセット。座ったときにも大きな違和感なく装着できている。ステアリングはそのシートのカラーをコーディネイトした、モモのレースを装備していた。

ガルウイングドアについては、ドアを支えるダンパーは消耗品として割り切っているそうだ。純正のダンパーは年々価格が高くなっていて、当初は1本1万円だったものが現在では4万円と、ちょっとどうだろうと思う価格となってしまったそうだ。そこで吉田さんは、ほかに使える同形状同サイズのダンパーを捜索。現在使っているものは、2本で4980円という価格で購入したもの。だいたい10年に1度交換してきたドアダンパーだが、この値段だったら早めにヘタっても痛くない、と満足している。

AZ-1のサイズに合わせてつくったガレージで大事に保管

そのほか、機能的な面ではフロントボンネット内に自作の導風板をセットすることで、走行風の流れを変え、高速走行時のフロントの浮き上がりを抑えている。ボディ各部のペイントも自身でおこなったそうで、このAZ-1を置いてあるガレージも、このクルマを大事にしたいということから、ボディサイズに合わせてつくったものだ。現在の走行距離は約5万km。現在はこのようなイベントなどに乗っていくのが主な使いかたとなっているが、これからも状態を維持しつつ、AZ-1との生活を愉しんでいこうと考えているそうだ。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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