ノーマルに我慢できなくなってカスタム!
納車されたLS460に乗ったときは感動ものだったという。アクセルを踏んだ瞬間に太いトルクを発生し、力強く加速してくれる。これまでのLS460とはまったく次元の違う走りに大満足。高速巡行からでも瞬時に飛び出す加速は心地よく、この仕様にして本当に良かったと話してくれた。
エンジン以外の仕様については、フロントバンパーはエイムゲイン製に交換し、サイドステップは純正のまま、リアスポイラーはエムズスポーツでリアバンパーはFスポーツ製を加工。これはAMG製のマフラーエンドを付けるための細工とのことだった。
また、車高についてもこだわっていて、エアサスを装着させているが低い状態のまま走り、乗り心地を確保できるようにサスペンションアーム類はすべて交換。キャンバーはほど良い感じでアライメントを補正。このクルマの場合、太いトルクによってホイールスピンしてしまうので、キャンバー角はあえて控えめに設定してある。フェンダーのツメ折りで収まる範囲とし、1mmクリアランスを実現させているということだった。
全体的に落ち着いた雰囲気を出しているのは、ホイールの選択にもある。履かせているBBSホイールは、大人仕様を印象付けるのに効果的。さらに“マロニー”さんの場合は、ここにも普通ではない遊び心を加えていて、サイズは同じ10.5J×20インチだったが、片方にBBS「LM」、もう片方にBBS「RS」を履かせていた。この2モデル、どちらも昭和世代には懐かしの3ピース定番ホイールである。
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VIPカーとして派手に飾るのではなく、大人の仕様として落ち着いた雰囲気の中にチューニング要素を加えたアーバンテイストのスポーツVIPスタイル。その内に秘めたるゆとりのポテンシャルとマニアックなチューニングこそが、マロニーさんのLS460最大のアピールポイントといえるだろう。