シートは社外品のバケットタイプに交換したくなった
インテリアもじつにスポーティ。差し色に赤がふんだんに使われており、スポーツカーであることを感じさせる。インパネもドライバーファーストな作りになっており、運転中でも直感的に操作できるよう配慮されているのが伝わる。メーターも視認性の高いデジタルタイプとなり、先進性を感じさせる。唯一個人的に気になったポイントはシート。身長180cmの筆者は、もう少しローポジションにしたい。フルバケット並みのホールド性をもち、リクライニングも可能なタイプが増えているので、もし購入したら社外品に交換したいところだ。
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もう少しパワーが欲しいところは、チューニングしてあげればOK。ただ、エンジンレスポンスなどが向上するトラックモードがあるものの、トラクションコントロールなどもカットされてしまう。ぜひ、ノーマルのままでもスポーティに走れる「スポーツ」モードがあればいいのになと思った次第。
ほかに、もう少しブレーキキャリパーはカッコいいデザインで大きいものが欲しいとか、排気音ももう少し迫力があれば……なんてチューニング好き目線であれこれ気になったが、どれも自分好みにカスタマイズすればOKなポイントばかり。クルマは買っておしまいではなく、買ってからストーリーが始まるもの。自分好みのカーライフを楽しんでほしい、そんな願いが込められているクルマなんだな、とあらためて感じることができた。ノーマルでも楽しく、イジっても楽しい。そんな稀有な存在がBRZとGR86なのである。久々にちょっと欲しいかも、と思わせてくれるスポーツカーであった。
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