新たなカテゴリー「スーパーツアラー」を標榜する
アストンマーティンは世界初のスーパーツアラーと定義したニューモデル「DB12」を発表した。2990万円(消費税込)で、2023年第3四半期よりデリバリー開始となる。
最高出力680psの4L V8ツインターボを搭載
新型DB12は、アストンマーティンの次世代スポーツカー第1弾。伝統的なDBモデルの血統を受け継ぎながら、さらに進化を遂げ、新型DB12をスーパーツアラーと位置づけて新たな走りを提案する。
エクステリアデザインは75年におよぶDBモデルの伝統を受け継ぎながらも、世界初の「スーパーツアラー」というカテゴリーにふさわしいルックスが与えられている。トレッドはフロント+6mm、リア+22mmも拡大。ラジエター開口部のデザインは見直され、拡大し形状も変更されている。LEDヘッドライトも特徴的なデイタイムランニングライトを採用。DB12のワイドなスタイリングをさらに強調する。そして、新しくなったアストンマーティンのウイングバッジが備わっているのも見逃せないポイントだ。
搭載するパワーユニットは4L V8ツインターボ。クラス最高となる、最高出力680ps/6000rpm、最大トルク800Nm/2750-6000rpmという性能を備えている。0-100km/hはわずか3.6秒で、最高速は325km/hに達する。最大トルクに関しては、先代のDB11よりも34%もの性能向上を果たした。
パワートレインは、8速ATにアストンマーティンのDBモデル初となるエレクトロニック・リア・ディファレンシャル(E-Diff)との組み合わせとなる。E-Diffは、車両を制御するエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)とのシステム連動で作動するもの。ドライバーの操作に対してリニアに反応し、より正確なハンドリングをもたらしてくれる。
足まわりは、新世代のインテリジェント・アダプティブダンパーを導入。より剛性の高いアンチロールバーなどを組み合わせ、よりダイナミックな走りが楽しめる。ダンパーは容量増加などにより、スポーティから乗り心地重視まで、より幅広くドライブモードを調整することが可能となった。GTモードではラグジュアリーな乗り心地を、スポーツモードやスポーツ+モードではレスポンスを高めてワインディングを気持ちよく駆け抜けられる。
格段に向上した運動性能を確実に路面へ伝えるため、タイヤは専用開発されたミシュラン・パイロットスポーツ5Sを装着する。フロント275/35R21、リア315/30R21で、専用品を表す「AML」の刻印がサイドウォールに刻まれている。DB12のために開発された専用コンパウンドを採用し、ウエットおよびドライにおいて最大限のグリップ力が発揮できるように仕立てられているのが特徴だ。
インテリアもスーパーツアラーにふさわしい上質さ
インテリアは、ラグジュアリーな空間を演出するとともに、ドライビングに集中できるようアレンジされている。最新のインフォテインメントシステムを搭載し、コネクティッドサービスを強化してドライバーをサポート。Bowers & Wilkinsのオーディオも搭載され、快適な移動を楽しめることだろう。