初心者キャンプ女子がポータブル電源で電気キャンプを満喫!
趣味のひとつとして定着したキャンプですが、自然のフィールドで過ごす時間は初心者にとって憧れでもあります。いざ挑戦してみようと考えたとき、焚き火やBBQグリルの火起こしの難しさや、CB缶&OD缶を使うバーナーの複雑さ、使い慣れないメスティンや飯盒での炊飯など、キャンプデビューは乗り越えなければならない高い壁があるんです。友人に連れられて行くキャンプではつねに「オマケ」的な存在で、少しばかり肩身が狭い思いをしていましたが、そこで一念発起して「自分の力だけで過ごす1泊2日のソロキャンプに挑戦しよう!」と心に誓ったのであります。
初キャンプのハードルを下げてくれる「BLUETTI AC180」
そんな私が選んだ強い味方がBLUETTIのポータブル電源「AC180」です。AC180を相棒に選んだ理由は「キャンプ初心者の私でも、家庭用の調理器具が使えればキャンプが簡単に楽しめるのではないか?」という期待を抱いたからです。
もちろん、自分で薪を割って焚き火したり、バーナーやコンロで料理を楽しみ、ガソリンやオイルランタンの灯りで癒されたいと思うのですが、キャンプスキルのない私が1泊2日のキャンプで、すべてに挑戦するのは難しそう。持ち込んだキャンプ道具の取扱説明書を眺めているだけで、半日が過ぎてしまいそうです。
たくさんの出力ポートがあるので電気製品が使い放題!
テントは四苦八苦した末、なんとか設営することができました。こうなれば、あとはテーブルやチェア、コットを組み立てて、自分好みの自然のなかのリビング空間をコーディネートするだけです。今回のソロキャンプの主役であるAC180をテーブルの脇に置いてみましたが、想像していたよりもコンパクトで、昔のデスクトップPCのようなデザインが愛らしく感じられます。
重量は16kgと決して軽くはないのですが、小柄な私でも「少し重いな〜」と感じながらもなんとかクルマに載せて持ち運ぶことができました。
本体の前面には家庭用のプラグが差し込めるAC出力ポート(100V/1800W)×4、USBポート(DC出力、USB-A)×4+USB-C×1(PD100W)、シガーソケットライター(DC12V/10A)×1を備え、本体の上部にはワイヤレス充電パッドもあります。さらにAC180の稼働状況は、Wi-FiもしくはBluetoothでAC180とコネクトすることでスマホから(APP遠隔操作システム)でも操作することもできるんです。
小型軽量モデルながらキャンプでも使い倒せる
気になるバッテリー容量(1時間あたりの消費電力)は1152Whとなっており、大容量モデルのBLUETTI AC200MAXの半分程度ですが、取扱説明書によると45分の充電時間で80%まで急速充電が可能。急いでいるときにバッテリー残量の減りに気づいても、慌てなくてすむのも美点です。自宅で急速充電して、残りはキャンプ場に向かう道中にクルマのシガーライターにつなげば、しっかり100%まで充電することができます。
商品名のAC180が示すように、定格出力は1800Wとなっていますが、電力リフト機能(高出力な電化製品の出力を下げることが可能)によって、最大2700Wまでの電化製品を使用できます。
また、簡易UPS機能(無停電電源装置:電力が遮断されたり、安全レベルを超える変動があった場合、瞬時にバックアップ電源を供給する機能。例えば、突然の停電でも充電されるほか、同時に電力供給を継続)も備えているので、災害時でも安心して使えるのもうれしい機能です。
待機時の電力消費が気になる場合は、液晶カラーモニターに表示されるECOモードにしておけば、待機時の電力消費を抑え、バッテリーの持ちを延ばすこともできます。
そしてAC180の高性能を支えているのが、最新のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの存在。一般的なポータブル電源に使用されているリチウムイオンバッテリーと比べ、安全性が高く(リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは発火や爆発が起こりにくく、長時間放置しても放電しにくいのが特徴)、充電サイクルの寿命は数倍になるとのことです。ポータブル電源は決して安い買い物ではないので、安全かつ長く使えるのは、大きなセールスポイントだといえますね。
車中泊シーンでもAC180が強い味方になる
今回のソロキャンプではテント(ogawa ツインクレスタS T/C)をリビングとして使い、就寝は車中泊(Hondaフリード+)にしました。女子ひとりでも比較的、安心して宿泊できるオートキャンプ場ですが、やはり防犯面での不安は拭えません。就寝時はしっかりクルマを施錠できる車中泊なら、女子ひとりでも安心してぐっすり寝ることができます。
ちなみに快適な寝床を確保するためにエアマットを使いましたが、電動式のエアポンプをAC180につなぎ、空気を入れて膨らませば、汗をかくことなくアッという間に就寝スペースが完成。
キャンプ飯もAC180の力を借りてラクチン調理!
初めてひとりでキャンプしてみましたが、ポータブル電源を使ったことで機械オンチの私でもAC180の電源スイッチを押すだけで、直感的に操作できるため慌てることはありませんでした。電化製品はプラグを本体の出力ポートに差し込むだけなので、自宅で家電製品を使う感覚で使用できます。
調理では炊飯器を使って砕いたカップうどん(どん兵衛)と無洗米の炊き込みご飯を作り、ホットプレートでエビとマッシュルームのアヒージョ、冷凍ピザ、デザートにはマシュマロを使ってスモア作りにも挑戦してみました。
食後にはコーヒーメーカーで淹れたオリジナルブレンドのコーヒーを満喫。少し炭水化物ばかりになってしまいましたが、ソロキャン初体験で浮かれ過ぎて、思わず食べきれないほど作ってしまったことは大きな反省点ですね。
1152Whの容量があるとはいえ計画的に使用したい
念願のキャンプでは焚き火やバーナーなどの直火を使うことなくすべてを電気でまかない、就寝時には電気毛布とサーキュレーターを使って快適に過ごすことができました。正直な感想としてはホットプレート(消費電力約1400W)とヘアードライヤー(消費電力約1200W)も普通に使えたのですが、この2アイテムは想像以上に消費電力が大きく、計画的に使用しないと電力を大幅に消費してしまうので注意が必要です。
それに比べて電気毛布(消費電力約5〜100W程度)は弱モードで使用する限り、それほど電力を消費しないので肌寒い季節にはおすすめです。普段は何気なく使っている電化製品ですが、ポータブル電源を使ってみると消費電力の違いを実感。電気料金の高騰が気になる昨今ですが、今後はお風呂上がりにはしっかりタオルドライしてからドライヤーで髪を乾かし、節電を心掛けようと思います。
ポータブル電源を活用することで、普通に電気が使えるありがたみをじかに感じることができます。お子さんがいるご家庭では、ポータブル電源を使ってキャンプしてみることで、電気の大切さを知る「電育」になるかもしれません。
火を起こしながらポータブル電源も活用するハイブリッド式もあり
今回は電化製品だけで過ごしたこともあり、焚き火の醍醐味を味わえなかったのが残念でしたが、逆にウェアや髪の毛が木炭臭くなる心配もなく、火の粉がはぜることもないので、お気に入りのナイロンアウターで過ごせました。
電気と家電製品という、文明の利器を賢く使った新たなキャンプスタイルの象徴として活躍してくれるポータブル電源。私のような女性に限らず、これからキャンプを始めてみようと考えている人や、家電製品との使い分けができる上級者にも「BLUETTI AC180」はおすすめです。
ポータブル電源で快適性を確保しつつ、並行して焚き火やオイルランタン、ガスバーナーを使った調理などをひとつひとつ経験していくことで、キャンプのスキルを少しずつ磨いていきたいと思います。
もちろん、ポータブル電源一択ではなく、焚き火やバーナーを併用すればバッテリーの節電にもつながります。必要なアイテムだけ電気を使い、節電しながら電気キャンプを過ごせば1152Whの容量でも十分に足りるはずです。初めてのソロキャンでしたが、AC180は心強いパートナーとして活躍してくれて、ちょっぴりですがキャンプへの自信を深めることができました。
【データ】
[仕様]
■バッテリー容量:1152Wh
■定格出力:1800W
■バッテリータイプ:リン酸鉄リチウムイオン電池
■本体重量:16kg
■外形寸法:340mm×247.3mm×317.3mm
■充電温度:0〜40℃
■放電温度:−20℃〜40℃
■保管温度:−20℃〜40℃
■使用環境湿度:10%〜75%[入力]
■AC充電:100V、最大1440W
■PV充電: 12V〜60V、最大500W
■カー充電:12V/24V[出力]
■AC出力:1800Wまで対応の純正正弦波、最大100V、1800W × 4ポート
■シガーソケットDC出力:12V/10A×1ポート
■USB DC出力:USB-A 5V/3A ×4ポート
■USB DC出力:USB-C 最大100W×1ポート
■ワイヤレス充電:最大15W×1[発売日・価格]
■発売日:2023年6月1日※予告なく変更する場合があります
■価格:14万8000円(消費税込)
■実売価(通常価格):定価より12〜14%OFF※予告なく変更する場合があります
■発売価格(特別価格):定価より22〜26%OFF※予告なく変更する場合があります
■ホームページ:https://bit.ly/42bqVwz
(実際の情報はBLUETTI公式サイトをご参照ください)