ギャラリーにもジェントルにヒストリックカー趣味を伝道
「一度だけ大きなトラブルに見舞われまして、出先でエンジンブローしてしまったんですよ。その修理の際にいろいろと手を入れました」
実際、すっかり復旧したMGAのエンジンルームは適度なライブ感を湛えつつ、快調なクルマならではの綺麗な景色を見せている。
「まぁ、自分でもクルマをいじりますので、パーツも海外から個人輸入したりします」
というから、まさに年季の入ったヒストリックカー乗り。若いファンにとってはお手本とも言える存在であろう。
こういったイベントではオーナーの許可なく展示車両に触れたりするのはマナー違反。もちろんギャラリーもそこはわきまえているが、逆に畑野さんはMGAを見学しているギャラリーにも気さくに声をかけ「よかったら運転席に座ってみます?」「ドアの開け方はね……」「エンジンの掛け方は……」などと、ヒストリックカー趣味の伝道(?)にも熱心だ。
F1観戦まで幅広くクルマ趣味を楽しんでいる
上信越エリアで開催されるイベントを中心に、数多くのヒストリックカー・イベントに参加する畑野さんだが、その趣味の対象は旧いクルマばかりではなくF1などにも向いている。当日の畑野さんが羽織っていたのは、バブル期にF1をはじめとするモータースポーツの世界で一世を風靡した、かのレイトンハウスのアウター。また、MGAのフェンダー上にはアイルトン・セナの雑誌記事の切り抜きなども。
北陸の恵まれた環境の中で、ヒストリックカーからF1観戦まで幅広くクルマ趣味を楽しむ畑野さんとMGA。またいつかどこかのイベントで再開したときは、運転席に乗せてくださいね。