なぜか「終点」の看板はとっても地味
話をスタート地点の変遷に戻そう。ルート66が創設された1926~1937年は、現在の終点すなわちジャクソン・ブルバードと、ミシガン・アベニューの交差点が始まり。ただし復活後に作られた「ROUTE 66 END」の看板はあれど、マザー・ロードが誕生した記念すべき地としてはだいぶ地味だ。
1937~1985年と最も長い期間にわたっての始点だった、ジャクソン・ブルバードとレイクショア・ドライブの交差点は、さらに素っ気なく看板のひとつすらないことに驚かされる。西の起点であるサンタモニカは有名な観光地で、ルート66のグッズを売るギフトショップも多い。シカゴも少し商売っ気を出してもいいのに、なんて差し出がましい考えが浮かんでしまう。
これらの3カ所を徒歩で巡っても15分ほど。すべてのスタート地点を写真に収めることはもちろんだが、グラント・パークでシカゴ美術館やバッキンガム噴水を見学したり、キレイに整備されたミシガン湖のほとりを散歩するのも楽しい。ルート66の長い旅をスタートする前に、つかの間のシカゴニアン気分を味わってみよう。
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