いまメラクを狙うなら維持の心配が少ない後期型がオススメ
メラクは1983年まで造られたが、総生産台数が1830台だったといわれており、530台前後がラインオフした兄貴分のボーラより商業的にも成功したのであった。
販売面でボーラを凌駕したメラクはいまでも人気モデルとなっており、2020年6月にドイツでRMサザビーズが開催した「THE PETITJEAN COLLECTION」オークションでは1978年式メラクSSが3万3000ユーロ(当時レートで邦貨換算約400万円)で落札された。オリジナルエンジンを搭載しているが、アメリカ仕様とのことなので、リーズナブルと思えるこの価格での落札となったのだろう。
1975年にシトロエンSMが生産終了となったことでメラク・シリーズはシトロエンとの部品共用をやめ、一般的なサーボを持つブレーキとなっている。この1978年モデルのメラクSSは油圧式のブレーキシステムなどに悩まされることがなく維持しやすいのであった。買った人のセンスのよさに拍手を送りたいと思う。
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