メルセデスAMGが欧州で発売した「Eスクーター」
メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスモデルを扱うサブブランドであるメルセデスAMGから、電動キックボード「Eスクーター(E-Scooter)」が登場しました。マイクロモビリティを専門とするマイクロモビリティ システムズ社と協力して開発、「ラストマイル」もメルセデスのモビリティが活用できるようになります。
「ラストマイル」もメルセデスのモビリティを活用
メルセデス・ベンツは2023年5月、ハイパフォーマンスモデルを扱うサブブランドのメルセデスAMGから、電動キックボード「Eスクーター(E-Scooter)」を欧州にて登場させた。
「電動化」を推進するメルセデス・ベンツは、駅やパーキングなどから目的地までへの最後の移動「ラストマイル」においても、排出ガスのないモビリティであるEスクーターを用意。柔軟にモビリティにおけるユーザーニーズを満たしていくだけでなく、都市でのライフスタイルを補完していくという。
このEスクーターはスイスのマイクロモビリティを専門とするマイクロモビリティ システムズ社との協力により開発。500Wのモーターを搭載し、最高速度の時速20km/hまで「AMGモデルらしく」急速に加速する。ブレーキもフロントに1つ、リアに2つを装着、回生ブレーキまで備えるという本格仕様だ。
マイクロモビリティ システムズ社は1990年代にマイクロスクーターを開発。現在、子ども用から大人用、キッズスクーターから電気自動車まで50以上のモビリティ製品をリリースしている。
足まわりの調整も可能、AMGらしいこだわりの仕立て
搭載されるバッテリーは9.6Ah(450Wh)となり、最大で40km(エコモード)の航続距離を備えている。スポーツモードでも航続距離は最大25kmとなるため、都市部での移動ならバッテリー残量の心配なく使うことが可能となっている。なお、充電に要する時間は2.1~3.5時間とのことだ。
マットブラックで仕上げられたボディは、簡単に折り畳んでコンパクトにできるうえ重量14.7kgと比較的軽量なため、クルマのラゲッジに積んだり、電車で持ち運ぶことも可能となっている。
滑り止めのコーティングが施されたデッキは、安全なスタンスで両足を乗せることができる幅の広いサイズに。足まわりは直径20cmのゴム製タイヤに、荒れた路面なども走行できる、前後個別に調整可能なサスペンションを装備。ハンドルバーはユーザーの体型に合わせて調整できるよう伸縮機能が備わっている。また、アクセル操作は、(他の電動キックボードなどに多い)親指で操作するサムスロットルではなく、オートバイと同様のグリップをひねるタイプのツイストグリップが採用されている。より細かく正確な調整をすることのできるツイストグリップの採用も、メルセデスAMGらしいこだわりだ。
ハンドル中央には、速度やバッテリー残量、走行モードなどを表示するディスプレイを配置する。さらに、アプリで航続可能距離やバッテリー残量を確認することも可能だ。そして、ヘッドライト下部にはメルセデス・ベンツのエンブレムであるスリーポインテッド・スターも装着可能。フレームやデッキにはメルセデスAMGのロゴも配された。
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ラストマイルのモビリティとしてはもちろん、都市でのちょっとした移動や訪れた行楽地での気軽なアシなど、さまざまに活躍するEスクーター。クルマ以外のモビリティもメルセデス・クオリティを手に入れてみてはいかがだろか。