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父の思い出の初代「レオーネ4WD」を購入し15年! 今は2台の「サンバー」とともにスバルライフを満喫しています

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

かわいい黄緑色の初代レオーネ エステートバン4WD

2023年5月28日に群馬県の道の駅 まえばし赤城を会場として開催された「前橋クラシックカーフェスティバル」(主催:伊香保おもちゃと人形自動車博物館)には、約250台ものさまざまなクルマが参加した。そんな中でもさすがにスバル「レオーネ」は僅少で、会場全体を2周ぐらい歩いたが1971年に登場した初代はこの1台しか発見できなかった。

はたらくクルマなので綺麗な個体を探すのにひと苦労

「買ったときから黄緑色だったんですよ」

15年前に購入した1978年式スバル「レオーネ エステートバン4WD」の前でそのように話してくれたオーナーの岡野英明さんは現在45歳だ。

「レオーネ エステートバン4WDは、大昔に父親が乗っていたんです。それで、子どもの頃から欲しくって、いつか買って、乗ろうと思っていました。ですが、はたらくクルマなので使い倒されて廃車になった個体も多く、なかなか見つかりませんでした。探し続けていたら埼玉のショップにあったので買いましたが、不思議なことに私が購入してからインターネットに売り物がチラホラ出てくるようになったんですよね」

父と同じクルマに乗ろうと思うなんて、なんともイイお話だなぁ~とシミジミしつつ、過去の車歴とレオーネ エステートバン以外の現在の愛車を聞いてみたら、岡野さんが熱心なスバリストであることが分かった。

「以前はBC5型のレガシィRSやGDB型のインプレッサWRX STiに乗っていました。現在はスバル サンバーバンの現行型、KT2型のサンバートラック4WD、そして、これはトヨタ車ですがKP61型のスターレットも愛用しています」

なんと、レオーネ エステートバンを所有しながら、2台のサンバーも愛でているのだ。

世界初の乗用車タイプ4WDなのもお気に入りポイント

ちなみに、スバル「ff-1 1300G」の後継モデルであるレオーネに初めて4WD仕様が設定されたのは1972年のことで、広い荷室と快適な乗り心地を併せ持つエステートバンにレバー操作でFFとAWDを切り替えることができる機構を追加したものだった。

当時は4輪駆動車といえばジープに代表される本気のオフロードタイプばかりで、そのような時代に泥濘路や積雪路などでも安心して走行できる優れた走破性と、乗用タイプのクルマならではの高い快適性および安全性が両立していた本格マルチパーパスカーのレオーネ エステートバン4WDは、世界に先駆ける存在だった。

「世界初の乗用車タイプ4WDという点もお気に入りポイントです。自分でレストアしましたが、レオーネオーナーズクラブというのがあって、そこのつながりで今でもさまざまなパーツが出てきます。ですが、さすがに消耗品は少なくなってきた、というか無いモノもあるので、仲間が調べてくれた代用品を工夫して使っています。クルマはパートナーなので、大切にしながらボチボチ乗っていきます」

前橋クラシックカーフェスティバルには地元なので参加したとのことだったので、きっと来年も黄緑色のレオーネ エステートバン4WDの雄姿を確認できることだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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