髙橋和己が富士スピードウェイ2連勝を決める
10日の上位32台による追走で行われる決勝トーナメントもすんなり収まらない厳しい戦いとなった。予選トップの箕輪大也は、予選32位の平岡英郎(GR86)を破り、今大会も強さを見せるのかと思われたが、トップ16で対戦した同チーム・CUSCO Racingの草場佑介(GR86)と対戦しここで敗退となり、第3戦は9位で終了した。予選2位のマッド・マイクもグレート8で対戦した予選7位の日比野哲也(RZ34フェアレディZ)に破れて、5位に終わった。
ハイスピードで豪快なドリフトを競う富士スピードウェイのラウンドは、マシンにかかる負担も大きい。今回もマシントラブルに苦しむ選手が続出。これまで4回のシリーズチャンピオンを獲得したアンドリュー・グレイは、予選を9位で通過するもトップ32は走行できずにマシントラブルでリタイア。KANTAもトップ32で予選30位の夏 昌浩(R35GT-R)と対戦にワンモアタイムにもつれ込むも、前戦に続き5分間ルールを使ってマシン修復を試みたが、タイムアウトでの敗退。さらに追走に入ってから調子を上げてきた予選11位の山中真生(GRスープラ)もグレート8まで勝ち進むが、ワンモアタイム走行中にマシントラブルで敗退となった。
ファイナルに勝ち進んだのは、ファイナル4で予選4位の蕎麦切広大を破った予選8位の髙橋和己(BMW E92)と、初出場ながらファイナル4に勝ち進んだ夏 昌浩を破って勝ち上がった日比野哲也。どちらもダイナミックなドリフトで攻めたが、昨年の富士スピードウェイでの最終戦で優勝した髙橋和己が勝利し、同サーキットでの2連勝となった。
シリーズチャンピオン争奪戦が面白くなってきた
これで面白くなったのが、シリーズチャンピオン争い。第1戦での優勝からシリーズランキング1位を走る箕輪大也がトップをキープ。今回の優勝で、第2戦終了時7位から一気に2位まで順位を上げてきた高橋和己が7ポイント差まで追い上げてきた。今大会はトップ16で敗退した小橋正典だが、トップに23ポイント差の3位に留まる大混戦。上位陣が総崩れした今回、順位の変動があったが、逆にポイント差はグッと縮まった。7月22日(土)~23日(日)にスポーツランドSUGOで第4戦が行われる。このラウンドを制したものが、チャンピオンに近づくことは間違いないだろう。
【リザルト】 2023 FORMULA DRIFT JAPAN ROUND.3 FUJI INTERNATIONAL SPEEDWAY(2023.6.9-10) 優勝 髙橋和己 BMW-E92 千葉県 TMS RACING TEAM SAILUN TIRE 【2023 FORMULA DRIFT JAPAN シリーズランキング】 1位 212 Point 箕輪大也 GRヤリス 東京都 CUSCO Racing |