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格安スズキ「カプチーノ」の外装リフレッシュに着手! 唯一こだわったのは「純正色」でした

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

  • カプチーノのオールペイント

  • カプチーノのオールペイント
  • 錆のイメージ

最後の大物である外装リフレッシュに着手

格安で手に入れたスズキ「カプチーノ」。内装をリメイクしてトランスミッションをリビルト品に載せ替え、スピーカーやウーファーを含めオーディオにも手を入れた。運転席に座っている限りは30年も前のクルマと思えないが、キレイになった分くたびれたエクステリアが気になってしまう。というわけで、車検の切れるタイミングに合わせて、当初の予定どおりボディをレストアすることにした。

全幅の信頼を寄せる職人にすべてお任せで作業を依頼

自分のカプチーノは、これまで岩手など雪が多い地域で使われており、融雪剤による錆は覚悟のうえだった。実際リアのホーシングはそこそこ錆びていたし、ルーフの縁も錆が膨らんで見栄えがよくない状態。塗装も当然だが劣化していたようで、高圧洗浄機を使うたびにクリアが剥がれてしまう。

想像していた以上にハマって愛着が沸いたカプチーノ、長く乗り続けるためにも絶対に妥協はしたくない。ある意味エンジンやトランスミッションより重要な作業を依頼したのは、昔から何かと面倒を見てもらっている老舗のボディショップだ。

鈑金塗装のキャリアは半世紀を超えレース界にも精通、職人肌の社長が一切の手を抜かずに仕上げてくれる。技術にも人柄にも全幅の信頼を置いているため、あれこれ細かいオーダーはしないですべてお任せ。唯一の注文は「色は変えないで下さい」のみだった。

というのも青と緑が絶妙に混じり合った純正色、ターコイズグリーンメタリックが気に入っていたし、ボンネットを開けて色が違うのは昔からどうも苦手。若かりしころはAE86を紺メタリックと黒の2トーンにしたり、EG6シビックをNSXの純正オレンジに全塗装したこともあるが、50歳も間近になるとシックな純正色が最高にカッコよく感じる。

覚悟していた車両の状態も悪くなく……

クルマを預けてしばらくすると連絡があり、バラしてみたら状態は悪くないとのこと。それどころか年式や地域を考えればキレイなほうで、切った貼ったの大作業を想定していた自分にとっては、時間的にも予算的にも嬉しい誤算というしかなかった。

錆のイメージ

あとは細かい傷や凹みをすべて鈑金し、真っ白に色褪せた樹脂パーツは塗装、曇ったヘッドライトも磨いてもらう。オールぺンが終わり塗膜が落ち着いたら、最後の仕上げとしてガラスコーティングを。仕上がりはもちろん進行状況を見るのも楽しみで、近くを通るたびに立ち寄らせてもらっていたが、いつもながらクオリティの高い仕事に頭が下がる。

そして5月も終わりに近付いたころ、ついに完成したとの連絡をいただいた。新車を超える美しさに復活したカプチーノの姿はまた次回に!

  • カプチーノのオールペイント
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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