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「マルツァル」の市販化モデル「エスパーダ」は「私にとってのロールス・ロイス」! フェラーリにない4座がビジネスチャンスになった!?【スーパーカー列伝19】

「マルツァル」の市販化モデル「エスパーダ」は「私にとってのロールス・ロイス」! フェラーリにない4座がビジネスチャンスになった!?【スーパーカー列伝19】

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's

ランボルギーニ初の4シーター車としても歴史的価値は高い

エアコンやパワーウインドウなどが標準で、小型のテレビやミニバーまで装備した超豪華インテリアVIP仕様まで存在していたといわれているエスパーダは1968年から1978年まで生産され、全部で1217台がラインオフしたそうだ。フル4シーター超高速ラグジュアリーGTというコンセプトを持つ後継のスーパーカーは、現在に至るまでランボルギーニからリリースされておらず、スーパーSUVの「ウルス」を展開している同社がエスパーダの現代版をリリースすることは今後もないであろう。

もはや自動車世界遺産だといっていいエスパーダ400GTだが、驚くような高価で流通しているわけではなく、2021年2月にドイツのカールスクロンでRMサザビーズが開催したオークションでは1968年式エスパーダが17万3000ユーロ(当時レートで邦貨換算約2200万円)で落札された。1968年に製造されたわずか37台のうちの21台目で、レストア後の走行距離が200km未満。ランボルギーニ社のクラシックカー部門であるポロストリコ認定車とのことなので、非常にリーズナブルな落札価格だったといえるだろう。

■「スーパーカー列伝」連載記事一覧はこちら

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
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  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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