ランボルギーニ初の4シーター車としても歴史的価値は高い
エアコンやパワーウインドウなどが標準で、小型のテレビやミニバーまで装備した超豪華インテリアVIP仕様まで存在していたといわれているエスパーダは1968年から1978年まで生産され、全部で1217台がラインオフしたそうだ。フル4シーター超高速ラグジュアリーGTというコンセプトを持つ後継のスーパーカーは、現在に至るまでランボルギーニからリリースされておらず、スーパーSUVの「ウルス」を展開している同社がエスパーダの現代版をリリースすることは今後もないであろう。
もはや自動車世界遺産だといっていいエスパーダ400GTだが、驚くような高価で流通しているわけではなく、2021年2月にドイツのカールスクロンでRMサザビーズが開催したオークションでは1968年式エスパーダが17万3000ユーロ(当時レートで邦貨換算約2200万円)で落札された。1968年に製造されたわずか37台のうちの21台目で、レストア後の走行距離が200km未満。ランボルギーニ社のクラシックカー部門であるポロストリコ認定車とのことなので、非常にリーズナブルな落札価格だったといえるだろう。
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