キャンプをしながらフェス気分でレースを楽しむ
23万人以上の観客が来ていますが、多くのレースファンはキャンプ場でキャンプをしながらレースを楽しんでいます。良い場所でキャンプをするために早くから来るのはどこの国でも一緒のようです。しかし仕事を1週間休めるかといえばそうでもないようで、キャンプ場から会社に通っている人もいるという噂をまことしやかに聞きます。
そんなキャンプもどこでも勝手にしていいわけではなく、ちゃんとキャンプエリアが用意されています。といっても日本のようにテントを張っているわけではなく、トレーラータイプなどのさまざまキャンピングカーで寝泊まりするのが一般的です。このあたりが日本とは違いますね。
キャンプ場ではひたすらにビールを飲み、肉を焼いて楽しんでいる風景はうらやましく思えます。さらに櫓(やぐら)を組んで音楽を爆音で鳴らし、音楽フェスかのようにあちらこちらからいろいろな音楽が聞こえてくるのもお祭り感満載です。
レース終了後すぐ綺麗になったキャンプエリアは流石
この異様なお祭りも、レースが終わるとキャンピングカーはいなくなり、櫓も撤収され、翌日キャンプ場を訪れると綺麗に片付けられているのが驚きです。
土曜日の16時にレースがスタートし、日曜の16時にチェッカーを受けるわけですが、日曜中にはほぼ撤収が済んでいるのがすごいところです。月曜のお昼頃にキャンプ場に行ってみましたが、仮設トイレや仮設シャワーはひとまとめに片付けられ、大型の照明機材もまとめられています。
ボランティアスタッフが横一列に並び丁寧にゴミ拾いをしているのも、このレースをみんなが愛して支えているのが分かりますね。
日本でもキャンプをしながらレースを見るという文化が、スーパー耐久の24時間レースを筆頭に確立しつつありますが、ニュルでははるか以前から行われており、仮設トイレ・シャワー・救護室などが用意されていました。この辺は広大なサーキットで行われるニュルブルクリンク24時間ならではかもしれません。とにかく1年に一度のレースを思い切り楽しもうという雰囲気が感じられるのでした。