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「ルート66」始まりの地・シカゴの老舗レストランは創業100年! 映画『アンタッチャブル』の聖地巡りもオススメです【ルート66旅_04】

「ルート66」始まりの地・シカゴの老舗レストランは創業100年! 映画『アンタッチャブル』の聖地巡りもオススメです【ルート66旅_04】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

今も残っている映画『アンタッチャブル』の「階段」

空腹が満たされたらひとつ東の交差点にある、ユニオン・ステーションまで歩いてみよう。1925年に完成した駅舎は神殿のような荘厳さで、全米を網羅する長距離鉄道のアムトラックや、シカゴ市民の足であるメトラが乗り入れている。ここの目玉は天井まで34mという高さのグレート・ホールで、天窓を備えたアーチ型の天井や数々の彫像で華やかに装飾され、最大で3000人を収容できるキャパシティがあるとのことだ。

ボザール様式の建築そのものも見応えたっぷりだが、映画ファンにとって外せないのはホール東側の大階段。1987年に公開され日本でもヒットした映画『アンタッチャブル』は、禁酒法時代のシカゴを舞台にギャングのボスであるアル・カポネと、財務省に所属する捜査官エリオット・ネスらの戦いを描いた名作だ。

映画を観たことの人なら忘れるはずもないクライマックス、通称「階段落ち」のシーンがまさにグレート・ホールの大階段。本当なら列車を使う大がかりな撮影にする予定が、予算の都合で仕方なく階段に変更された結果、映画史に刻まれる屈指の名シーンとなった。

実際に現場を訪れると大階段といいながら意外にこじんまりとしており、複数の視点が異なるカットを組み合わせた「モンタージュ技法」と、スローモーションを併用した効果の大きさに驚かされるばかりだ。

ちなみにグレート・ホールに大階段はふたつあり、劇中で使われたのはカナル・ストリートに面する東側。ケビン・コスナーやロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリーら名優の演技はもちろん、ギャングが警察や裁判所まで買収していた、当時のシカゴを分かりやすく描いている。ルート66と直接の関係こそないものの、旅の前に観ておいて損はないと思う。

シカゴでブルースやジャズを聞いておくのもまた楽しい

前回で書いたようにシカゴは音楽が盛んな街でもあり、1泊するならブルースやジャズのライブを楽しんでもいい。何度か行った「キングストン・マインズ」は付近の治安がよく、夜でも人通りが多いため旅慣れていない人にもオススメだ。また中心部には寿司やラーメンなど和食のレストランが多く、日本からの飛行機が到着するオヘア国際空港の近くには、日系のスーパー「ミツワ・マーケットプレイス」もある。長い旅の途中で慣れ親しんだ味が恋しくなったときのために、お菓子屋やインスタント食品を仕入れておくのもいいだろう。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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