バブル時代に生まれた「AZ-1」
日本経済が活況だった1990年代は、様々な個性的なクルマが生まれた。ユニークかつ魅力的な日本車が話題になり、われわれに衝撃を与えたものだ。そうした時代にあって、印象的な1台として記憶に残っているのが、ガルウイングドアを持つ軽自動車マツダ・オートザム「AZ-1」である。
「R35 GT-R」と2台体制のカーライフ
この年にはオープン2シーターのホンダ「ビート」、FRターボのスズキ「カプチーノ」がライバル車として存在し、ABCトリオなどという呼ばれ方もされたが、エポックメイキングな作り込みという点において、抜きん出ていたのは、間違いなくAZ-1であった。
今回紹介するのは、そんな個性的な軽自動車の代表格AZ-1をこよなく愛する“のんちゃんR”さんだ。彼女はユーチューバーとして活躍し、そこではもう一台の愛車であるピンクの日産「R35 GT-R」と共に様々な動画を配信中だ。こちらでも懐かしのAZ-1動画を観ることができる。
さて、このAZ-1に関して“のんちゃんR”さんに詳しく話を伺った。購入は今から3年前、R35 GT-Rと対照的な小さいライトウェイトスポーツに乗りたくなって手に入れたという。
それは偶然の巡りあわせだったらしい。クルマを見つけてAZ-1について調べはじめると、希少性が高いことがわかり、どこか異端児的なキャラクターに不思議と惹かれてしまったそうだ。また、小さいボディにクリクリしたヘッドライトが愛らしくて気に入ってしまったという。
購入したAZ-1のアピールポイントは、前のオーナーが付けた純正オプションパーツの豊富さにある。斬新なデザインのホイールはもちろん、運転席裏にある専用カバー付きのスペアタイヤ等はレア物で、同じAZ-1オーナーからもうらやましいと言われることが多いそうだ。