「最高の特等席」で残りのレースも戦う
富士、鈴鹿と2つのサーキットで戦ってきた眞田選手は、これまでをこう振り返る。
「第3戦は、初めて鈴鹿でGTマシンを走らせたのですが、難しいコースながら今まで乗ったどのクルマよりもシャープに感じるので面白いですね。ほかのハコ車と比べると前荷重を作りすぎてしまうと上手く乗れない部分もあって、前後荷重のバランスを取りながら……というようにクルマ自体の攻略もいろいろと感じながらといった具合です。タイヤの温度管理も同じですが、GTマシンはバランスを取りながらのドライビングが必要ですね」
眞田選手はドライビングへのチャレンジに対して難しさを実感しながらも、そのチャレンジを楽しそうに語っていた。そしてスーパーGTという舞台そのものも楽しんでいるようだ。元々スーパーGTファンである眞田選手は、現在のドライバーというポジションを「ファンとして最高の特等席です!」と語っていた。
富士と鈴鹿の450kmレースでは中盤のロングスティントを担当。今回の鈴鹿は27周を走行し、スピンやオーバーランもなく安定したタイムを刻んでいた。
「今後の課題は、もっと一発の速さが欲しいのと、路面温度の変化で内圧が変わったときなどの状況変化に対応できるような臨機応変さを身に着けたい」とコメント。自身の課題を冷静に見据えている様子であった。
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450kmレースは今シーズンあと3戦。この3戦で眞田選手はどんな進化を遂げるのであろうか。