話題のコンプリートカーがついに販売開始!
2023年初頭、東京オートサロンや大阪オートメッセで大々的にお披露目され、各自動車雑誌にも大きく取り上げられたアルパインスタイルの「カリカ」。カスタマイズカーファンのみならず、その枠を大きく飛び越え、カスタマイズに縁のない一般的なクルマファンからも大きく注目されており、さまざまな方面からポジティブな評価が集まっている。その「カリカ」が2023年6月29日より正式に販売開始する。
予想を上まわるリクエストを受け、量産体制を見直し
「カリカ」はトヨタ「ハイエース」をベース車とするコンプリートカーのプロジェクトで、全国6店舗のアンテナショップを有するアルパインスタイルが展開している。2023年度は200台の販売目標だったが、それを大きく上まわる先行商談予約を得たことで、さらなるブラッシュアップや量産体制の全面見直しを実施。初年度生産台数を400台へと拡大する。また今回の発表にて「DX」グレードでの製作や、中古車ベースでのコンプリートカー、また現在ハイエースを所有している人でもカリカを実現できるプログラムができることが新たに発表された。
安心と安全を実現したコンプリートカー
ハイエースがベースの「カリカ」は、青い海、青い空に似合うネオクラシカルなスタイリングで、古くて新しいのが特徴。角形の4灯ヘッドライトにクロームメッキバンパー、ハコスカを連想させるフロントスポイラー、ナンバープレートの移設が可能になるリアパネルなど、細部におけるまで徹底してデザインにこだわっている。
またそれらを支える技術としても安心・安全を徹底。例えばボンネットは材料にスチールを採用し、品質や衝突安全性を考慮した。またフロントバンパーにはサードパーティ製としては珍しく、純正と同じ材料となるポリプロピレン樹脂(PP)を採用。粘りや弾性があることが特徴で、衝撃吸収の観点からも大きな役割を果たしている。重量15トンものスチール製の型を使い、理想のイメージをしっかりと再現させた。
さらにヘッドライトにも注目。純正のレベライザー機能に対応すべく、内部機構をブラッシュアップ。空荷や積載の状態に合わせて光軸が動き、夜間走行での最適化を図っている。この「カリカ」はスタイリングで支持されることはもちろん間違いないが、それ以上に安心と安全を追求したその姿勢には、アルパインスタイルの並々ならぬ決意と本気を感じる。
商用車をベースとして選べるプログラムを発表
そしてもうひとつのトピックスは新たに、ワゴン車 (スーパーGL)だけでなく、商用車(バングレード)であるDXがベースとなるコンプリートカーの提供も始まること。購入価格を抑えるとともに、カスタマイズをさらに自由にコーディネイトできる余地を残したグレードが設定された意味は大きい。
後部スペースを好きに架装できることで、例えば内装を大胆に全面作り変えた自家用車としても、キッチンカーなどに仕立てた商用車としても使うことはできるだろう。もちろんナビ、デジタルインナーミラー、フリップダウンモニター、シートカバーなど基本的なアップグレードも可能だから、快適性をキープしたまま、バンライフを楽しむことだってできる。ちなみに販売価格においてはスーパーGLが498万円〜(消費税込・以下同)に対して、DXは428万円〜となっている。
ユーズドカーベースや残価保証型のプランも登場
最後に、買い方のバリエーションが増えたことも注目しておきたい点。まず中古車ベースでのコンプリートカーが購入できるように改めてメニュー化。DXベース(リアスムージングパネルレス&オーディオレス)で走行距離が5万km程度の場合、目安としては378万円〜。価格面で不安を感じていた人なら、「これだったら手が届く」と考えるユーザーも多いだろう。
またコンプリートカー購入において、新たに残価保証型の買い方もラインナップ。3年/5年/7年/9年で最長108回までの支払いが可能に。ベース車としてではなく、「カリカ」として残価保証されているのもポイントだ。
そして「自分が所有しているハイエースをベース車両にしたい」という人にはフロント&リアともにキットが取り付けられている「フルコンバーション」と、リアのスムージングパネルを除いた「セミコンバージョン」の2種類を用意。これも熱烈なリクエストを受けて新たにプランニングされた。こうして安心して買える材料が揃い、いよいよローンチとなったアルパインスタイルの「カリカ」。颯爽と街や海岸線を駆け抜ける姿に出会えるまでもうすぐだ。