記念すべき年に登場したコンセプトモデル
ポルシェスポーツカー75周年展開幕直前、ポルシェから新たなBEVハイパーカーのコンセプト「ミッションX」が登場しました。モータースポーツのDNAとラグジュアリーの融合を象徴するという、ポルシェの新たな指標となるモデルです。
ハイパーカーがアグレッシブな外観である必要はない
ポルシェから、モータースポーツのDNAとラグジュアリーの融合を象徴する新たなBEVハイパーカーのコンセプト「ミッションX」が登場した。「959」(1985年)や「カレラGT」(2003年)、「918スパイダー」(2013年)と同様に、将来の車両コンセプトの進化的発展に重要な推進力を提供するというこのコンセプトカーは、ポルシェスポーツカー75周年展が開幕する直前のポルシェミュージアムで公開されている。
エクステリアはクラシックなブランドエレメントを再解釈。ハイパーカーがアグレッシブな外観である必要のないことを示したという、彫刻的なフォルムと力強いラインで仕立てられている。
全長約4500mm、全幅約2000mm、全高1200mm未満の低く構えた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のボディには、軽量ガラスドームを採用。「917」にも用いられていたル・マンスタイルの跳ね上げ式ドアを備えている。
タイヤは空力を向上させるため、フロント20インチ/リア21インチという混合サイズが装着された。特徴的な垂直ベースのLEDライトモジュールは、「906」や「908」といった歴史的レーシングカーからインスピレーションを得たという。
リアデザインのハイライトは車両全幅にわたるテールランプのユニットだ。透明なポルシェロゴが際立つこのユニットは、空中に浮かんでいるかのような彫刻的な仕立てとされた。また、ポルシェクレストも新しくなっており、ブラッシュ仕上げの金属、三次元ハニカム構造、新しくなった紋章の馬などにより、現代的なスタイルとなっている。なお、このコンセプトモデルは特別に調色されたボディカラー、ロケットメタリックで仕立てられている。