ニュルブリンク北コース最速仕様がマスト
バッテリーはシート後方の中央部に配置。重量物を車体中央に配することで、従来のミッドシップエンジン車と同様のスポーツ性能を得ている。
インテリアは非対称デザイン&カラーによってドライバーコンシャスを体現した。CFRP製シェルのシートは運転席と助手席のカラーが異なっている。モータースポーツを想起させるオープントップのステアリングが装着された。また、車両には複数のカメラが備わっており、ドライバーが録画ボタンを押せばすぐさま録画が開始される。
助手席側のインストルメントパネルも個性的だ。ここにはアナログとデジタルのディスプレイを備え、ラップタイムやドライバーの身体データなどの情報が表示可能な、ストップウォッチモジュールが組み込まれた専用バヨネットシステムを装着する。
そして、具体的なパフォーマンスは発表されていないものの、このミッションXが量産化される際には、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)周辺で最速の公道走行車となるという。現行「911GT3 RS」を大幅に上まわるダウンフォース、重量比出力は1kgあたり約1psというビジョンが発表されている。また、高電圧の900Vシステムによって、現在の「タイカンターボS」の約2倍の速さで充電が可能になるという。