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トヨタを代表する名門チーム「TGR TEAM au TOM’S」は熟成した「GRスープラ」で優勝争いに!【SUPER GT Teams】

伝統のゼッケン36をつけるau TOM'S GR Supraとau Circuit Queenの央川かこさん

長年トヨタ車でGTを戦う名門チーム

日本を代表するGTレースとして、海外でも人気の高い「SUPER GT(以下、スーパーGT)」。GT500クラスはトヨタ/ニッサン/ホンダの3メーカーがしのぎを削っている。今シーズンはトヨタ「GRスープラ」が6台、ニッサン「フェアレディZ」が4台、ホンダ「NSX」が5台参戦している。今シーズンを戦う15台のなかから、今回は36号車au TOM’S GR Supraで戦う「TGR TEAM au TOM’S」を紹介しよう。

2023年シーズンは体制を強化し年間王者を目指す

TOM’Sは1974年にトヨタのワークスドライバーとして活躍していた館 信秀と、トヨタディーラーのスポーツコーナーを担当していた大岩湛矣が共同で設立したレーシングチームで、トヨタの有力チームとして活躍。

1992年にはTOM’S初のグループCカーでWECに参戦したほか、1985年にはル・マン24時間レースに初出場を果たした。1993年〜1994年にかけて全日本ツーリングカー選手権でチャンピオンを獲得するなど、まさにTOM’Sは国内外を問わず、さまざまなカテゴリーで活躍。全日本GT選手権/スーパーGTにおいても名門として定着しており、GT500クラスで輝かしいリザルトを築いてきた。

1997年のJGTCでペトロ・デ・ラ・ロサ/ミハエル・クルムが2冠を達成すると、1997年にはチーム部門を制覇。その勢いはスーパーGTでも衰えることなく、2006年に脇阪寿一/アンドレ・ロッテラーが2冠を達成すると2008年にはチーム部門を制覇している。

その後もTOM’Sは2009年に脇阪/ロッテラーが2冠を達成したほか、2017年には平川 亮/ニック・キャシディ、2021年に関口雄飛/坪井 翔らが2冠を達成したことは記憶に新しい。

まさにスーパーGTにおいてトヨタ系チームを代表する存在であるTOM’Sは、2023年も2台体制で活躍。なかでも素晴らしい活躍を見せているのが、36号車を投入するTGR TEAM au TOM’Sだと言えるだろう。

坪井/ジュリアーノ・アレジで挑んだ2022年は第2戦で2位につけながらも、その後は苦戦が続いてしまった。だが、2023年は坪井に加えて宮田莉朋が加入しドライバーラインナップを変更。マシンも熟成の進んだGRスープラで、TGR TEAM au TOM’Sの36号車は素晴らしいパフォーマンスを見せている。

開幕戦の岡山こそ15位に終わったが、第2戦の富士では予選6位から逆転で今季初優勝を獲得。さらに第3戦の鈴鹿でも予選でトップタイムを叩き出してポールポジションを獲得し、決勝はレース終盤のクラッシュによる赤旗で幕を閉じるというイレギュラーなレースとなったが、その波乱の決勝でも2位につけるなど持ち前の強さを披露した。トヨタ勢の最有力チームとして今後の動向に注目したい。

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