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トヨタ「スターレット」でパイクスピーク参戦! コースは意外と日本の道に似ていた!? 52歳の挑戦とは

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 八木敏史/Larry Chen Photography

クラスの中で最も静かな一台?

6月25日(日)の決勝前に練習走行の時間が設けられている。20日(火)からの3日間、1日3時間ほどの練習走行では、コースをアッパー/ミドル/ロアの3つに分割し、エントラントもクラスごとに3つのグループに分けられ、それぞれのグループが順に3分割のコースを3日間に分けて走行するというカタチだ。そのロア・セクションの走行タイムがそのまま予選タイムとなる。

23日(金)はオプション日で、火曜日と同じセクションを再度走行することができる。その日の夕方から地元コロラドスプリングスのダウンタウンではファンフェスタが行われ、完全な休息日となる土曜日を間に挟み、日曜日の朝から決勝走行が開始されることとなる。

パイクスピーク・オープンクラスは練習走行の組分けとして、初日の20日にアッパーセクション、2日目の21日に予選タイムを残すこととなるロアセクション、そして3日目がミドルセクションの走行となる。

プラクティス初日のアッパーセクションから走行を開始したわけだが、この日のアッパーセクションは、風速10m以上の吹雪が吹き荒れ、気温は2~3℃という厳しい状況。富士山山頂とほぼ同じアッパーセクションのスタート地点となるデビルズ・プレイグラウンド周辺もしっかりと雪が残った状態で、ゴールのチェッカーラインの先には凍った個所もあることから事前にコーションが出されるほど。

それでも、無事に3本の走行を終え、八木選手は3分57秒90のタイム、今年で5回目の挑戦となる吉原選手は3分4秒05のタイムを記録し、まずは無事に走行を終えた。この日のアッパーセクションでのトップタイムは、現在パイクスピークのコースレコード保持者であるロマン・デュマ選手が出した2分24秒73(#4フォード・パフォーマンス・スーパーバン4)であった。

パイクスピークのスタート地点

初めての走行を終えて、八木選手は次のようにコメント。

「ここ(アンリミテッドクラスおよびパイクスピークオープンクラス)では私のクルマが一番静かで、おとなしいですね。(初めて実際に走るコースは)言葉ではなかなか説明できませんが、すごいコースでした。 走った感じは意外と日本の道とも似てるようなところもありますが、ガードレールのない崖下を眺めながら走るコースはビビりますね」

ちなみにこの日、ロアセクションを走行し予選タイムを残したグループ(タイムアタック1およびパイクスピークトロフィクラス)でのトップタイムは、デビッド・ドナヒュー選手(#59ポルシェ GT2 RS クラブスポーツ/2019年式)がタイムアタック1クラスの予選記録を更新する3分53秒618を記録し、自己記録も更新した。まずは、このタイムがターゲットタイムとなる。

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