スイスは物価が高くて……
国境を越えると言っても、パスポートチェックはほぼありません。スイスはEU圏外ですので、たまにパスポートやトランクを開けてくださいと言われるときもありますが、ごくマレです。フランスからスイスへ入っても、ここはフランス語圏です。スイスの公用語はドイツ語とフランス語とイタリア語。日本では考えられませんよね。
同じフランス語圏のスイスの西側ですが、大きく違うのは物価! スイスは世界一物価が高い国のひとつで、何もかもが高いのです。フランスもドイツから比べれば十分に物価の高さを感じたのですが、スイスはとんでもない価格です。ですから、いつもスイスへ行く際には、事前にスーパーマーケットに寄ってドリンク類やちょっとした食べ物も購入していきます。
ちなみにマクドナルドのビッグマックセットは約2300円もしますからね。ちょっとしたランチをレストランで食べると、ドリンク(お水も無料ではありません)とチップを入れると5000円はすぐにふっとびます。
今回、唯一スイスでお金を使ったのはガソリンスタンドです。そのガソリン価格は、いわゆるヨーロッパのレギュラーである95で、1リッターあたりざっと2ユーロ(約311円)!! ドイツもかなり高く、自宅近所では1.90ユーロ前後です。このスイスのごく普通の国道のガソリンスタンドで入れて2ユーロでしたが、高速道路のサービスエリアにあるガソリンスタンドでは、一体いくらするんでしょうか。恐ろしい……。
また、スイスでは高速道路には料金所はありませんが、通行用のフロントガラスに貼るステッカーを購入する必要があり、これを機械で読み取っています。種類は1年有効のみで、1枚が40スイスフラン(約43ユーロ=約6700円)となっており、こちらも一緒に購入しました。
日本よりもガソリン価格がほぼ倍のヨーロッパ。ワタシはこの2週間で約3500kmをひとりで走りました。その疲労よりも、ガソリン価格が重くのしかかっています。途中のフランスも約1.90ユーロと、ドイツとほぼ同じ価格でした。長距離ドライバーには非常にキツい状況がここ数年続いています。なんとかいち早く通常の価格へ戻ってほしいと切に願っています。
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