2022年の覇者が予選トップタイム
今回は初日に、タイムアタック1およびポルシェ・パイクスピーク・トロフィクラスが予選アタック。デビッド・ドナヒュー選手(#59ポルシェ GT2 RS クラブスポーツ/2019年式/タイムアタック1クラス)がトップタイム3分53秒618を記録。
2日目には、アンリミテッドとパイクスピーク・オープンクラスがアタック。ここでは現コースレコード(7分57秒148/2018年/#94 フォルクスワーゲン I.D. R パイクスピーク)保持者のロマン・デュマ選手(#4 フォード パフォーマンス スーパーバン4/2023年式/パイクスピーク・オープン)が3分39秒939のクラストップタイムを出した。
しかし、これまで3度の「キング・オブ・ザ・マウンテン」の称号を受けたロビン・シュート選手(#49 ウルフ TSC-FS/2018年式/アンリミテッド)が3回目のアタックで3分24秒711を記録。総合順位でトップに立った。
霧のため順延となった予選最終日の23日(金)にアタックしたエキシビションクラスとオープンホイールクラスでは、オープンホイールのコーディー・ヴァショルツ選手(#18 Ford Open Vahsholtz Custom/2013年式)が3分52秒816と、この日唯一の3分台のタイムを記録して予選セッションはすべて終了した。
今回参戦している日本人2名はともにパイクスピーク・オープンクラスに参戦するため、練習走行2日目に予選アタックを行った。八木敏史選手(#831トヨタ スターレット/1990年式)は、走行2本目に出した5分12秒800。
吉原大二郎選手(#52 ホンダS2000/2005年式)は、走行初日にトラブルが発生し、その日の午後に問題は解決したということだったが、予選アタックでもブレーキペダルが引っかかる症状が見られ、1本を走行したのみとなった。この際に出した4分18秒595が予選タイムとなった。
ランオーダーが発表され、吉原選手は26番目、八木選手は60番目の出走という結果に。全予選が終了した23日(金)は夕方からコロラドスプリングスのダウンタウンで全エントラントが一堂に会し、地元のファンと交流する「ファンフェスタ」が開催された。
24日(土)は完全オフとなり、各チームはスタート地点に車両を持ち込みピットを設営するのみ。101回目のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの決勝は6月25日(日)午前7時半のスタート。その模様は追ってレポートする。