小さなトラブルは続いていたものの……
北関東某所で発見した三菱「ギャランAMG」は、納屋モノの1台。前オーナーは健在だがもう乗らなくなったそうで、「これから乗り続けていくのなら」という条件のもと、筆者が譲ってもらうことに。そこで、路上復活への道から、ギャランAMGとのカーライフを不定期で連載。第3回目は「平成のクルマでも突如壊れる」をお届けする。
豪華装備満載! これが裏目に……
納屋モノ再生という難題を実際に体験してみる企画。なんだかんだと言っても平成のクルマだから「そこまで苦労しないかな」と思ったのはやっぱり間違いだった。純正パーツが出てこない中でも、補修を重ねて、ナンバーを取得するところまで持ってきた。しかし、それだけでは終わらなかった。
納屋で8年ほど眠っていた6代目三菱ギャランAMG。ひどく無理を言って、何とかナンバー取得まで漕ぎ付けた。「ま、ナンバーが付いて動かしていれば、あちこち固着したものもそれなりに動くようになるものさ」と思い、恐る恐るだがAMGに乗る機会を増やしていた。
さすがに30年を超える自動車の進化の歴史を感じることとなるわけだが、それでも当時は、2Lターボ+4WDの「ギャランVR-4」よりも高価な、2L NA+FFモデルである。豪華な装備もてんこ盛りで、乗っていてもそれなりに気分もいい。
2段階で操舵力を選ぶことができる「2モード電子制御パワーステアリング」と「4輪アンチロックブレーキング・システム」も装備されているうえに、6代目ギャランで市販車初採用となった電子制御アクティブサスペンション「アクティブECS」も装備していて、気分によって乗り味を変更できるのだ。
エアコンはフルオート。そのための温度センサー類が天井やフロントウインドウ内側に置かれ、センタークラスターにあるエアコンの操作パネルには、フルオートゆえに、敢えて操作パネルを隠すというギミックまで付いているこだわりようだ。
他にも車速感応型間欠ワイパー、電動格納式ドアミラー、カラードガラス(UVカット機能ナシ、スモークでもない)なども装備。残念ながら、まだキーは普通のシリンダーキーで、リモコン操作はナシ。さらに運転席を開錠しても全ドアが開錠するわけではないなど(センタードアロック機構のみ)、便利機能の点ではいまひとつ、という点もあるわけだが……。