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ル・マン優勝のベントレー「スピード8」が走った! 100周年記念イベントにはマツダ「787B」の姿も

2003年のレースでサルトサーキットを駆け抜ける、デモンストレーション走行を行った7号車

20年前の優勝マシン7号車でチェッカー受けたガイ・スミスがドライブ

2023年、100周年を迎えたル・マン24時間レース。その記念イベントに2003年の優勝マシン、ベントレー「スピード8」が登場した。

ベントレー ヘリテージコレクションの1台として保管されていた車両

フランスのサルトサーキットで2023年6月10日から11日に開催されたル・マン24時間レース(WEC世界耐久選手権第4戦)は、1923年の第1回大会から100周年を迎える記念大会となった。スピード8が登場したデモンストレーション走行は、100周年記念パレードの一環として10日午後に開催。

これは大会主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)からの招待により実現したもので、2003年型スピード8(シャシーナンバー 004/5)をはじめ、1991年に日本車として初の総合優勝を果たしたマツダ 787Bなど壮々たるマシンが、サルトサーキットを再び走った。

今回参加したスピード8はベントレー ヘリテージコレクションの1台として保管されていた車両で、コレクション若返りの一環として「勝利前のコンディション」に戻すべくリビルトされたばかりだという。ちなみに、コレクションはレーシングカー8台とロードゴーイングカー37台が保管されており、全車両が走行可能な状態だという。

ドライバーは2003年にチェッカーフラッグを受けたドライバーであるガイ・スミス氏。サーキットを2周したスミス氏は以下のようにコメントしている。

「このクルマは1930年以来、ベントレーのル・マンでの初の優勝をもたらし、私のレーシングキャリアの⾜がかりとなったもので、私にとっては⾮常に特別なものです。2003年以降、何度かドライブしていますが、ル・マンに戻るのは今回が初めてで、ここでドライブすると、たくさんの思い出と感動が蘇ります。それはまるで20年前にフィニッシュラインを越えたときとまったく同じ感覚です。ベントレーはル・マンの⼀部であり、そしてル・マンはベントレーの⼀部です。そして、この地で100年の歴史を祝うことができ、素晴らしい週末となりました」

ミュージアムには珠玉のレーシングカーが集結

また、100周年大会では、サーキット内のミュージアムに優勝車をはじめとした珠玉のレーシングカーが、6月末に開催されるル・マン・クラシックまで展示されている(2023年7月2日まで)。こちらはスピード8をはじめ、1924年に参戦した「3リッター スポーツ」、1929年に総合優勝を果たした「スピード6」なども展示。ブガッティ「タイプ50」、アルファ ロメオ「8C 2300」、フェラーリ「166MM」、フェラーリ「250GTO」、ポルシェ「956」などが、年代ごとに並べられている。

さらに、ル・マン・クラシックには、スピード8優勝の2003年以来となる、ベントレーワークスチームが参戦。1929年式ブロワーの限定12台再生産モデル「ブロワー・コンティニュエーション・シリーズ」が、ベントレー所有のブロワー・カーゼロとオーナーカーの2台で参戦する。

ちなみに100周年のル・マン24時間レースは、1965年以来58年ぶりにフェラーリが「499P」(51号車)で優勝。6連覇をかけて挑んだトヨタ(「GR010ハイブリッド」)は、レース直前でのBoP(性能調整)の突然変更による重量増もあってか、フェラーリにわずかに及ばず2位という結果に終わっている。

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