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勝利の鍵は信頼関係!? 「クラシックジャパンラリー2023」に若手編集部員が参加してきました

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/村田尚弥/山口賢二/プレサイド/米澤 徹

結果は……Bクラスの5位相当のポイントを獲得

2022年から「クラシックジャパンラリー」への参戦取材を開始したわれわれは、まず同年5月20日~22日に開催された「クラシックジャパンラリー2022 横浜 Y163」にチャレンジ。スペシャルショップ「オートモービルアシスト・ブレス」の代表からお借りしたTIME SHOTという計測器を使い、機械トラブルに見舞われながらもクラス別成績/Cクラスの5位相当というリザルトで終えることができた。

第2戦目は、2022年11月24日~27日に開催された「クラシックジャパンラリー2022 門司」で、このときはマツダ コスモスポーツのオーナーからお借りした計測器のRALLY TIME KEEPERを使用した。ラリーコンピューターとも呼ばれているこの計測器はボタンの数が多く、操作方法がTIME SHOTよりも複雑で苦戦したが、クラス別成績/Bクラスの5位相当という好リザルトでフィニッシュ。計測器のアップグレードによって成績がアップすることを証明できた。

そして3度目の挑戦が今回の「クラシックジャパンラリー2023 横浜 Y164」である。このラリーではPC競技の特定の区間の結果をもとに、実力に応じて3段階のクラス分けを行っている。AMW編集部チームは毎回ラリーの初日に合流(結成)し、その日の朝にPC競技の練習をするだけなので正直言って厳しい状況だが、前回と同様RALLY TIME KEEPERを使用し、コ・ドライバーの見事なカウントダウンによってクラス別成績/Bクラスの5位相当のポイントを獲得できた。

「クラシックジャパンラリー」では、クラス別成績と総合成績が発表されており、この総合成績には年式係数が適用されている。どういうことかというと、クラシックカーラリーのPC競技誤差タイムで獲得したポイント(設定時間との誤差が0秒なら1000ポイントを獲得)に車両の年式係数を乗じた数値を得点としているのだ。年式係数は、1945年までの車両が1.25、1946年~1957年までの車両が1.15、1958年以降の車両が1.0となる。

今回、総合優勝した1928年式ブガッティ「T43」の竹元京人さん/淳子さんペアの年式係数を乗じた獲得ポイントは60675だったが、クラス別成績/Aクラスのほうでは正味の獲得ポイントが発表され、こちらは48540であった。われわれは41925だったので、まだまだ精進する必要があるのであった。

編集部ヨネザワのレポート

クラシックカーラリーには今回で5回目の参加となる。5回目ともなればそろそろ落ち着いて参加できるはず……だが、宝石のようなクラシックカーを見れば興奮せずにはいられない。ギリギリまで各車両を見ていて、今回も事前のコマ図チェックを忘れてしまうほど。普段見られないクルマがずらりと並べられたら、そりゃ見ますよね? 

不安要素満載でスタート。雨の中、ともに走るルノー「8ゴルディーニ」やトヨタ「セリカ」(いい音!)に見とれつつ、初日のPC競技に挑む。助手席から顔を出し、線を踏むために用意されたピンに集中し競技スタート。霧雨が顔面を襲い視界がぼやける中、あっという間に終わってしまった。

正直、うまくカウントできたかどうかも分からないが、結果が出るまでのドキドキ感と線を踏み終わったあとの達成感は学生の頃の期末テストにも似ている。次のポイントに移動する頃には、速報の結果がHPで発表されるため車内でその時の振り返りもできるのも嬉しい。

と、難しい話は置いておいて、もし旧車を所有しているなら1度はクラシックカーラリーに参加してほしい。その理由は、ビギナーからベテランまで楽しめるモータースポーツであること。どうしても勝ちたい気持ちが先走ってしまうが、2人1組で参加するラリーは、どちらか一方だけが目を三角にしていても始まらない。まずはヒト(コ・ドラ)とクルマのコミュニケーションを深めながら「楽しい」を共有すれば自ずと結果はついてくる……この一体感こそクラシックラリーの最大の魅力だ。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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