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高橋国光さんのゼッケン100を背負い戦う!「STANLEY NSX-GT」で勝利を狙う「TEAM KUNIMITSU」【SUPER GT Teams】

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TEXT: 廣本 泉(HIROMOTO Izumi)  PHOTO: GTA/ホンダ/大子香山

  • スタンレーNSXの走り
  • ドライバーふたり

前身の全日本GT選手権の初年度から参戦する名門

日本を代表するGTレースとして、海外でも人気の高い「SUPER GT(以下、スーパーGT)」。GT500クラスはトヨタ/ニッサン/ホンダの3メーカーがしのぎを削っている。今シーズンはトヨタ「GRスープラ」が6台、ニッサン「フェアレディZ」が4台、ホンダ「NSX」が5台参戦している。今シーズンを戦う15台のなかから、今回は100号車STANLEY NSX-GTで戦う「TEAM KUNIMITSU」を紹介しよう。

速さと強さを兼ね備える有力チーム

二輪のロードレースを経て、四輪のさまざまなカテゴリーで活躍してきた高橋国光が1992年に設立したレーシングチームで、同年より全日本ツーリングカー選手権への参戦を開始したほか、1994年からはル・マン24時間レースでも活躍。全日本GT選手権にも1994年の設立当初から参戦しており、ポルシェを武器に高橋国光/土屋圭市が第3戦のSUGOで初優勝を獲得したほか、第5戦のMINEで2位入賞を果たし、ドライバー部門でランキング7位、チーム部門で5位につけた。

ドライバーふたり

1996年にホンダNSXにマシンをスイッチすると、ホンダ勢の有力チームとして活躍するようになる。スタンレーのバックアップを受け、レイブリックカラーとなった1997年に高橋/飯田 章が2度の2位入賞を果たすと、1998年には第6戦のMINEでポール・トゥ・ウインを達成。そのほか1999年には第2戦の富士を制するなど、素晴らしい走りを披露していた。

高橋がドライバーを引退し、監督に専念したことから2000年より飯田/服部尚貴と体制を変更。その後も2001年には飯田/伊藤大輔、2002年には加藤寛規/光貞秀俊、2004年には中野信治/加藤にラインナップを変更したが、TEAM KUNIMITSUの足踏み状態は続いた。

しかし、2005年にスーパーGTがスタートするとTEAM KUNIMITSUが猛威を振るう。セバスチャン・フィリップ/ジェレミー・デュフォアのフランス人コンビが第5戦のもてぎで6年ぶりとなる優勝を果たすと、2006年にはフィリップ/細川慎弥が第5戦のもてぎを制覇した。

その後もTEAM KUNIMITSUはトップ争いを左右しており、2018年には山本尚貴/ジェンソン・バトンが第6戦のSUGOを制してドライバー部門およびチーム部門で2冠を達成。2020年には最終戦の富士を制した山本/牧野任祐が2冠を達成した。2021年および2022年はタイトルを逃したが、それぞれ1勝をマークするなど、その実力は健在である。

2023年もNSX-GTを武器に山本/牧野が第2戦の富士でポールポジションを獲得したほか、決勝でも2位入賞を果たすなど抜群の速さと強さを併せ持っている。それだけに、ホンダ勢の最有力チームとしてタイトル争いの鍵を握るに違いない。

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