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三菱「デリカミニ」の元ネタ「パジェロミニ」には「ジュニア」があった! 特別限定特装車「フライング パグ」とは

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: 三菱自動車/AMW編集部

メーカー自ら「ベストバランス」と評したパジェロジュニア

現在、大人気となっているスーパーハイト軽ワゴンの三菱「デリカミニ」。これはオールラウンダーミニバンである同社の「デリカ」のテイストを持った軽自動車ということでデリカミニという名前となっているが、その元ネタとなったのは1994年12月に登場した「パジェロミニ」であることは間違いないところ。そんなパジェロミニには、さらなる派生車種が存在していた。それが、パジェロミニからおよそ1年後に登場した「パジェロジュニア」である。

レバー操作のみでFRと4WDの切り替えができた

パジェロの軽自動車版として登場したパジェロミニに対し、パジェロの弟分として登場したパジェロジュニアは、普通車登録となる1.1Lの直列4気筒SOHCエンジンを搭載。レバー操作のみでFRと4WDの切り替えができる「イージーセレクト4WD」を全車に採用していた。

しかしその実はパジェロミニをベースに大型フェンダーやバンパー、前述の1.1Lエンジンなどで軽自動車枠を突破したモデル。当時多く流行した軽自動車ベースの普通車となっていたのだった。

そのため室内空間はパジェロミニ同等であり、乗車定員もパジェロミニと同じく4人となっていた。さらに、1.1Lエンジンは日本の税制では1.5Lクラスと同一となってしまうため、1Lエンジンを搭載する他メーカーの軽自動車ベースの普通車に比べ不利となっていた点は否めなかった。

三菱パジェロジュニアのエンジン

ただメーカー自ら「ベストバランス」と評したように、軽自動車枠から飛び出して大型フェンダーを備えたことでより本家パジェロに近いスタイリングを得たほか、広げられたトレッドによって走行安定性も大幅に向上。パジェロミニに対して安全装備の類も充実していたことによって確実に商品力は向上していた。

もちろん足まわりも形状こそパジェロミニと同じだったものの、パワーアップや重量増に対して強化されており、SUVとしてのポテンシャルは確実にアップしていたのである。

かなり気合の入った「フライング パグ」

そして1995年12月には解放感あふれるダブルサンルーフを備えた特別仕様車を設定し、1997年1月にはフロントブレーキをベンチレーテッドディスク化するなどアップデートを実施。さらに同年9月には、当時の販売チャネルであったカープラザ店の20周年記念特別限定特装車として「フライング パグ」なるモデルをリリース。

これはパジェロジュニアをベースにクラシカルなエクステリアをまとったモデルとなっていたが、フロントマスクだけではなく、リアセクションやオーバーフェンダーの形状も丸型にするなど、かなり気合の入ったモデルとなっていた。

このように完成度は決してライバルに引けを取らない仕上がりとなっていたパジェロジュニアだったが、軽自動車派生では限界があったようで、1998年6月に登場した後継車種の「パジェロイオ」は専用開発されたものだった。

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