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俺たちの「80’sデートカー」バブル狂騒編。なつかしの「スーパーホワイト」に「助手席隠しレバー」覚えてますか?

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: BMW AG/AMW編集部

スタイリッシュなデザインに憧れた日産シルビア

バブル絶頂の1988年には、当時の比較的買いやすく、そして走りもいい日産「シルビア」の5代目、つまり最善のシルビアが登場している。ライバルはホンダ プレリュードだが、プレリュードのFFに対してこちらはFR。走り好きの若者を熱狂させた1台として、今でも語り継がれるほどの名車である。

しかも、2ドアクーペのスタイリングは、プレリュードより遥かにスタイリッシュで洗練されたもので、運転席から助手席は倒せないものの、女性の人気も沸騰。シルビアの助手席に乗ることに憧れる女性が続出だったのである。

「六本木のカローラ」と呼ばれたBMW 3シリーズ

一方、都会限定、輸入車にも、バブル期を象徴するデートカーが存在した。その筆頭が、筆者もうっかり買ってしまったE30型、2代目BMW「3シリーズ」である。

「六本木のカローラ」とも揶揄されたものだが、その中身は国産車とは別物の走りの質の高さがあり、小金持ちの間で大流行。六本木の風物詩的に、BMW 3シリーズが夜の六本木に大挙押し寄せていた(筆者325もその1台!?)。

BMWよりも人気だったメルセデス・ベンツ190E

メルセデス・ベンツ「190E」も当時の人気小型ドイツ車だったが、女性好みのステイタスもあるデートカーとしてはBMWのほうが人気が高かったと記憶している(3シリーズと190の比較において)。

女子大生に人気だったVWゴルフ カブリオ

番外編としては、初代VW「ゴルフ」にあった「カブリオ」(のホワイトボディ)も1980年代に生き延びていて、当時の女子大生に人気だった、お嬢ちゃん、お坊ちゃん御用達(に見られる)のオープンモデルだった。

筆者のガールフレンド(なんと表参道在住)も乗っていたのだが、デートカーといっても、女性が運転し、男が助手席に乗っているフォメーションもなかなかの、クルマ選びのセンスの良さが際立つ、クラシックなデートカーと言える1台であった。

さて、今回の1980年代のデートカーのお話はここまで。次回はバブルが終焉した1990年代(正確にはバブルが崩壊した1991年5月以降)を代表する、俺たちのデートカーを振り返ってみたい(1989年デビューの新型車を含む)。

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