低年式・多走行の86も安心して乗り続けたい
2023年の東京オートサロンのGAZOO Racingブースでは「86 Re:PROJECT」という、先代トヨタ「86」をリフレッシュさせるプランが提案されていた。キャッチフレーズは、「低年式で多走行のクルマでも長く安心して乗っていただき、お客様を笑顔にしていきたい。」というもので、2023年度より順次、全国のGR Garageで展開予定とあった。そして今回そのサービスが「86 REFRESH SERVICE」と名称を変更して、2023年7月12日(水)からスタートすることになった。
GR Garage袋井でトライアルを行っていた
じつは、XaCAR編集部としては、このプロジェクトを2022年4月のGR Garage袋井オープンのときに発見していた。先行トライアルとして、まずは中古車にリフレッシュを施して、中古車を安心して乗ることができるクルマとして販売することが行われていた。
トヨタ自動車の販売店では、認定中古車と呼ばれる必要な整備を施した中古車が販売されているのだが、「86 Re:PROJECT」の中古車は、さらに整備のグレードを上げて、より新車に近付けることを狙った車両として販売されていた。仕上がりについては、凄腕技能養成部の大阪晃弘さんが最終チェックを行うという徹底したものである。
その後、既存ユーザーに向けたサービスもGR Garage袋井で先行トライアルを行い、さまざまなトライ&エラーを繰り返して「86 REFRESH SERVICE」として全国で展開されることになった。
当時は、少々複雑にも思えるメニューであったが、このたび発表されたコースは、かなりわかりやすい内容になっている。それでも、プロジェクトスタート当時の、なるべく新車に近付けるというマインドは感じられるプランになっているので、愛車のリフレッシュを考えている人にオススメできるサービスと言えるだろう。
東京・大阪・愛知・静岡のGR Garageで始まる
コースの概要と価格は、下記の5種類が設定されている。いずれも低年式・多走行の86にとっては気になる内容なので、チャレンジしてみると良いだろう。
■エンジンリフレッシュコース:12万1000円(消費税込)
エンジン内部の清掃や点火系部品の新品への交換により、エンジン本来の性能に基づいたアクセルレスポンスや加速感を実現する。
■マウントゴムリフレッシュコース:9万9000円(消費税込)
経年劣化したマウントゴムの新品への交換により、シフトや半クラッチの操作性を回復させるほか、アクセルを操作する際の振動を低減する。
■足回りゴムブッシュリフレッシュコース:12万2100円(消費税込)
足まわりゴムブッシュの新品への交換により、コーナリングの操作性や応答性を回復させる。
■ショックアブソーバーリフレッシュコース:16万3900円(消費税込)
ショックアブソーバーの新品への交換により、走行中の振動の低減など、乗り心地を回復させる。
■ブレーキリフレッシュコース:12万5400円(消費税込)
ブレーキまわりの部品の新品への交換により、ブレーキの操作性や応答性を回復させるほか、異音や振動を低減する。
KINTO FACTORYに窓口を一本化してリーズナブルにサービスを提供
なお「86 REFRESH SERVICE」は、「KINTO FACTORY」のGR商品ラインナップ、「GR UPGRADE SELECTIONS」のひとつに位置づけ、高いレベルの技術とコンサルティングを強みにするGR Garageの以下の店舗にて施工を対応する。
【施工対応店舗の一覧(2023年7月12日時点)】
・東京 GR Garage東京三鷹、東京北池袋、東京蒲田、東京深川
・大阪 GR Garage新大阪
・愛知 GR Garage高辻、鳴海
・静岡 GR Garage袋井
これらのコースは、トヨタとKINTOが展開する「KINTO FACTORY」に申込みの窓口を1本化することで、リーズナブルな価格での提供を実現することができたとのことだ。
「GR UPGRADE SELECTIONS」では「86 REFRESH SERVICE」のほか、「GRヤリス」を対象に、最大トルクを引き上げる「アップグレード」のほか、ユーザーに最適なセッティングを実現する「パーソナライズ」を提供している。
■KINTO FACTORY
https://factory.kinto-jp.com/