栃木のFree Motor Meetingを支えるパワフルな地元カーマニア
2023年6月25日(日)に栃木県立日光霧降アイスアリーナを会場として開催されたイベント「Free Motor Meeting(フリーモーターミーティング)」は、栃木県内を中心とするクルマ好きが集まる社交の場であり、地元の数多くのカーマニアたちが有志スタッフとして活躍している。AW11型の1987年式トヨタ「MR2」スーパーチャージャー仕様で参加した齋藤広行さん(52歳)もそのひとりで、Free Motor Meetingを支える主要メンバーとして頼れる存在だ。
学生時代に乗っていたMR2にカムバック
そんな齋藤さんの過去の愛車は、ケータハム「スーパーセブン1700SS」、ランチア「デルタ インテグラーレ エボII」、R32型の日産「スカイラインGT-R」、JB23型のスズキ「ジムニー」と、じつに趣味的に充実したラインナップで、現在は1995年式のアルピナ「B3 3.0」も愛用しているそうだ。
毎日使える高い実用性と圧倒的な速さを誇るアルピナB3と、日本車初の市販ミッドシップスポーツカーであるトヨタMR2の組み合わせは、なかなかユニーク。MR2を買った経緯を齋藤さんに伺ってみた。
「大学生の頃にMR2のスーパーチャージャー仕様に乗っていたんですよ。20歳のときですね。鉄仮面ことR30型スカイラインの2000ターボRSから乗り換えました。MR2は1984年にデビューしたので、国産車とはいえ、もはやメンテのキモみたいなものがあります。それって以前乗っていた人じゃないと分からないんですよ。昔は自分で整備し、今も足まわりなどは自分でメンテしています。ざっくり説明すると、ボディ以外の部分は自らの手でやっているという感じです」
こつこつ2年がかりでレストア、次はエンジンのオーバーホール
聞けば、先日の記事でご紹介したヨンコイチの1973年式トヨタ「セリカ1600ST」のオーナーである堀 喜典さんが営んでいるスカイオート(自動車鈑金屋で、塗装、車検、販売を手がけている)から購入したらしい。
「堀さんは過去にMR2を所有していた人であれば自分で整備できるから売っても大丈夫ということが分かっていて、ボクに貴重な1台を託してくれたのでしょう」
と齋藤さんは語ってくれた。
3年前に買って、レストアするのに2年を費やしたらしく、この各部のレストア作業が大変だったとも話してくれた。アルピナB3を所有しているので、MR2は主にイベント参加用として使っており、ノーマルっぽく維持することを心がけているそうだ。これまでの累計走行距離は16万kmで、今後エンジンをオーバーホールしたいらしい。
「クルマは家族」と公言する齋藤さんのもとにやってきたMR2は、これからさらにコンディションが良くなっていくはずだ。