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レイズ定番軽量ホイールが刷新! ボルクレーシング「CE28N-plus」が富士スピードウェイでデビューしました

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 神村 聖

最新技術で生まれ変わったCE28N

まずはウェル部のウェーブ形状。ウェル部とは、リムのスポーク間にあたる部分のことを指す。この部分をウェーブ形状とすることで厚みを確保し、強度や剛性を稼いでいる。

また、センターパッケージ部のスポーク基部は、ティアドロップデザインを深くすることで軽量化を実現。ハブ部は軽量化のためのダミーホールを無くしているため、そこでの重量は増えているが、そのかわりハブ部の剛性は高くなっていて、スポークとリムの結合部が強化されたことや、スポーク縦断面積の増加、リム形状の変更による強度アップと合わせて、ステアリングを切り込んだときの剛性アップを実現している。

これまでのCE28Nにはなかった、ハードブレーキング時などでのタイヤのズレを防ぐ、ローレット加工が施されているのもポイントといっていいだろう。

もちろん、軽さというCE28Nの特長にかわりはない。同サイズのTE37SAGA S-plusと比べたときの重量は、CE28N-plusのほうが500g軽い。その強さと軽さを両立できたのは、初代モデルのデビューから進化を続けてきた解析技術と、製造技術のおかげである。

今回のデビューにあたって用意されたサイズは、18インチの7.5Jから11.0Jまでとなっているが、レイズ企画部チーフの渡邉将伍さんに確認したところ、すでに17インチサイズの開発は予定されているとのこと。さらに、輸入車オーナーや海外市場からの問い合わせも多いということから、19インチサイズの開発を検討していく必要があるかもしれない、とのことだった。こちらも市販化が待ち遠しい情報である。

* * *

このように、一見すると20年前のCE28Nとほぼおなじに見えるCE28N-plus。それは、コース改修が施され、日本グランプリや富士グランチャンピオンレースのころはもとより、2000年以前の富士スピードウェイとはまったく異なるサーキットへと進化した富士スピードウェイに似ている。しかも現在でも施設や周辺道路の整備が進められ、富士スピードウェイは進化し続けている。まさしく、つねに歩みを止めないCE28N-plusの姿に重なるところもある。きっとレイズが発表の場を富士スピードウェイに選んだのは、われわれプレスにこうしたことを伝えたかったのではないだろうか。

今回の発表会では、山野哲也選手と井入宏之選手がそれぞれ、同サイズ同ブランドのタイヤをセットしたTE37 SAGA S-plusとCE28N-plusを履き替えて比較試乗もおこなった。加えて、編集スタッフも同乗試乗や、単独試乗する機会も設けられた。この模様は、後日詳しくリポートするのでお楽しみに。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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