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ルノー「トゥインゴ」が2023年で終了に! 小さなロングセラーの最終進化版は4色のラインナップです

2023年をもって日本仕様の生産を終了するトゥインゴ。ちなみに兄弟モデルのスマート フォーフォーはすでに生産を終了している

マニアも納得のファニーで個性的なコンパクトハッチ

リアにエンジンを搭載し後輪を駆動させるRRレイアウトが採用されたルノーの個性的なコンパクトハッチ「トゥインゴ」の日本仕様が、2023年をもって生産終了すると発表されました。ファニーなスタイルで、マニアも納得の楽しい走りの貴重なAセグメントモデルが、まもなく新車で購入できなくなってしまいます。

価格アップもApple CarPlayに対応

ルノーはコンパクトハッチバック「トゥインゴ」の日本向けモデルの生産を、2023年をもって終了することを発表した。併せて一部改良が実施されている。

今回の改良では、スマートフォンミラーリング機能にApple CarPlay対応ワイヤレスミラーリング機能を追加している。また、原材料や物流コストの高騰により価格を改定、インテンスEDCが259万円(消費税込、以下同/改定前価格255万円)、インテンス キャンバストップEDCが274万円(同270万円)、インテンスMTが250万円(同 241万円)とされた。ボディカラーも4色(ブルー ドラジェ/ブラン クオーツM/ルージュ フラムM/グリ リュネールM)に変更している。

軽快な走りと小回りの良さで3世代にわたり人気モデルに

ルノーのエントリーモデルとなるAセグメントのコンパクトハッチであるトゥインゴ。現行モデルとなる3代目は2014年のジュネーブショーでデビュー、日本では2016年7月にお披露目された。

メルセデス・ベンツとの協業により基本設計を「スマート フォーフォー」と共有し、現代のコンパクトカーには珍しく、リアにエンジンを搭載し後輪を駆動させるRRレイアウトが採用されている。エンジンは最高出力90ps(現行モデルは92ps)の直3ターボを搭載、デュアルクラッチATの6速EDCと5速MTを組み合わせた。

また、ルノーのモータースポーツ部門であったルノー・スポールが手がけたホットハッチのGTも登場。RRのスポーツモデルとして人気を博した。

ちなみに、本国のフランスではBEVの「トゥインゴZ.E.」が2020年から販売されており、現在、本国ではこのシティコミューターのZ.E.のみが販売されているとのこと。最高出力82psのモーターで後輪を駆動。213kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は180km(WLTPモード)、エコモードを選択すれば最大215kmとなる。

そのトゥインゴ、初代は1992年のパリサロンで発表された。ポップで個性的なスタイルは、後に「セニック」や「アヴァンタイム」などを送り出したパトリック・ルケモンがデザインを担当。全長3430mmのコンパクトハッチバックはスペース効率を追求し、広い室内空間を実現していた。また、スライドする後席は跳ね上げることも可能となっているなど、多彩なシートアレンジも魅力であった。

トランスミッションも個性的で、5速MTに加え、発売当初はイージーという名称の2ペダルMTを採用。2001年には、シフトチェンジが必要なイージーと異なりATのようにフルオートで走行できる、クイックシフト5と呼ばれるシーケンシャル5速MTが登場している。欧州で販売開始された1993年から2007年まで生産された長寿モデルでもある。

2007年のジュネーブショーには2代目が登場、日本には2008年に導入された。ひと回り大きくなったエクステリアはすっきりとしたデザインにまとめられ、初代にはなかった右ハンドル仕様も用意。GTやルノー・スポールなど、スポーティモデルがラインナップされていたのも特徴だ。

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