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「川越ベンツ」はフェラーリと同じコノリーレザーを採用! ホンダ初代「プレリュード」はまさしくデートカーの前触れでした【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

コノリー社製レザーシートを装着

当初の搭載エンジンはアコードにも搭載された1.8L(1750cc)のCVCC。90ps/13.5kgm(マニュアル車)のスペックを持つユニットで、エイトバランスウェイト採用のクランクシャフトの採用を始め、「回転と往復運動部分のバランスを綿密に調整し、振動発生を低く抑え、静かなエンジンとした(ニュースリリースより)」パワーユニットだった。

トランスミッションには5速MTのほか、ATはこの時代のホンダ車らしく★(スターレンジ)付きのホンダマチックが用意された。

それからもうひとつ、装備の話になるが限定生産仕様として本皮革シートの用意があったのだが、これが何とコノリー社製レザーシートだった。カタログの文面には「外国製高級本皮革を使用したシートを別途に用意しました」とだけ書かれているのだが、そのページの写真をよくよくみればフロントシートのサイドに金色の文字で刻印されたCONNOLLYのロゴがしっかりと写っていた。残念ながら筆者はトリコット地の普通のシート表皮の実車にしか座ったことがないが、独特のしっとりとした風合いがプレリュードのパーソナルな室内空間にさぞ合っていたことだろう。

ホンダ プレリュード

初代プレリュードは海外でも展開され、当時、海外の自動車雑誌でVW初代シロッコとの比較試乗レポートが載っており、ハンドリングの優秀性などが評価されていた。ただし日本市場では爆発的なヒット作だったかというと、必ずしもそうではなかった。「HONDAが走りの質を変えた。ハード・エレガンス感覚──プレリュード。Intellectual Sexy」とは、カタログの差トップにあったコピー。プレリュードの名のとおり、2代目、3代目の人気のまさに前触れ、または道筋を作ったのがこの初代プレリュードだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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