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セントルイスの巨大アーチ、じつは上に登れます!「ルート66」第2の国立公園は西部開拓時代の「玄関口」でした【ルート66旅_09】

セントルイスの巨大アーチ、じつは上に登れます!「ルート66」第2の国立公園は西部開拓時代の「玄関口」でした【ルート66旅_09】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

母なる道と偉大な川が交差する街セントルイス

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。今回は、シカゴを出発して西に進み、ミズーリ州に入ると現れる大都市、セントルイスへやって来ました。

高さ192m×幅192mのランドマーク、ゲートウェイ・アーチ

シカゴのアダムス・ストリートとミシガン・アベニューの交差点をスタートして約300マイル(約480km)、オジブワ族の言葉で「偉大な川」を意味する全長3779kmに及ぶミシシッピ川を渡れば、3775kmとほぼ同じ長さのルート66はイリノイ州からミズーリ州へと突入する。

イリノイ側の州境に当たるイースト・セントルイスは全米でも飛び抜けて治安が悪く、決して立ち入らずフリーウェイを使ってパスすべきなのは前回で説明したとおりだ。ミズーリ側のセントルイスも決して安全とはいえないが、夜に観光客がひとり歩きできるエリアもあるにはある。

その代表的な場所がセントルイスで最大のランドマーク、ミシシッピ川のほとりに建つゲートウェイ・アーチ付近だ。郊外からもよく見える高さ192m×幅192mの大きな弧を描くアーチは1965年に完成し、周辺の公園と併せて「ジェファーソン・ナショナル・エクスパンション・メモリアル」と名付けられ、内務省の下部組織である国立公園局によって維持および管理がされている。

ゲートウェイは「玄関」や「出口」などの意味を持ち、由来は北アメリカを東から西へと開拓を進めた時代、このセントルイスが西部への玄関口であったことから。有名なルイス・クラーク探検隊の出発地もすぐ近くで、ゲートウェイ・アーチの地下には西部開拓博物館がある。

私は東から西へ向かってルート66を走るとき、反対に西から東へ走るときも必ず立ち寄り、ミシシッピ川を眺めつつ休憩するのがお約束。駐車場は多いし太陽が沈んでからも観光客の姿が絶えず、すぐ向かいがイースト・セントルイスとは思えないほどだ。川沿いの屋台でフライドライスとレモネードを買い、ベンチに座り偉大なミシシッピ川を眺めつつひと息、これもルート66を走る目的のひとつだったりする。

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