想像以上に小回りがきくのでシティコミューター的にも活躍OK
さて、気になるのはトゥクトゥクの機関や登録だ。さぞや面倒な手続きが必要かと思いきや、「沖縄トゥクトゥク株式会社」という便利な専門店があるという。タイの現地工場でダイハツ「ハイゼット用」660ccエンジンに乗せ換え、コンプリートで輸入してくれるのだ。まったく知らなかったが、すでに数百台のトゥクトゥクが日本国内にあるそうだ。
車検上の登録は側車付二輪自動車。つまり、サイドカー付きのバイクと同じ扱いになる。サイドカーの定義は「オートバイの側方に車体をつけた変則的な三輪車」。トゥクトゥクもこれに準じた扱いになる。免許は普通自動車免許でOK。シートベルト不要、ヘルメットも不要という、リゾート感を味わうには好都合な法規になっている。
「運転してみませんか?」と言われたので、さっそく運転席に。シフターを跨ぐように乗り込み、ステアリング・バーを握ると気分はすっかりタイのトゥクトゥク・ドライバーだ。小回りもきくし、意外と加速もいい。空荷でスロットルを全開にすると90km/hくらい出るという。これは面白い!
「最近は、トヨタ・ディーラーのオープニングセレモニーによく呼ばれます。大阪のレインボーフェスタでは、1500人のパレードを先導しました。トゥクトゥクなんて意味のないことかもしれませんけど、それを続けていると、きっと何かが生まれるんじゃないかと思っています」
と石田さんは笑顔で語るのだった。