速攻取材を続け、結果的にスケジュールをすべて消化
パリに到着したその日にランス自動車博物館を訪れるという当初のスケジュールは、シャルル・ド・ゴール空港でのイミグレーションの混雑によって変更を余儀なくされた。だが、2日目と3日目で、それぞれ1日かけて訪れる予定としていたプジョー歴史博物館とミュルーズ国立自動車博物館、いわゆる「シュルンプ・コレクション」を1日で巡り終えることができ、3日目には今回初めて訪れるオートスポーツ博物館を取材。4日目には初日にお預けとなっていたランス自動車博物館を取材できた。
これで当初のスケジュール通り取材博物館の館数(軒数?)をこなすことに。オートスポーツ博物館以外はこれまでに複数回も訪れていたため、記憶を辿りながら前回から変更になった部分を探り出しての取材となり、結果的にこれまでほど時間がかからなかったのが大きな理由。
これも限られた時間で数多くの博物館を訪れる「倹約取材」では仕方ないところだが、引退したらどこかの博物館で気になるクルマ、例えば今回の取材行でいうなら後半部分、マノワール博物館やルマン・サーキット博物館で出会ったアルピーヌ ルノーA210の、テールフィンを一日中眺めるような博物館巡りをしてみたいものだ。
前半部分でフランスのオートルートではパーキングエリアが素晴らしいことを紹介したが、ちょっと気が重くなるようなことにも触れておこう。それは速度違反の取り締まりがますます厳しくなってきたように感じたこと。
高速道路でも130km/hから110km/h、90km/hと制限速度が頻繁に変わるのだが、一般道ではもっと極端で、90km/hで走ってきて集落があるところではいきなり30km/hになり、集落を抜けたらまたすぐに90km/hに戻ることの繰り返しとなる。
そして数多くのカメラが設置されていて、数年前に訪れた時に比べて、その台数は明らかに増えていたように感じてしまった。もちろん制限速度は順守しないといけないのだが、うまくリズムに乗ることができず、戸惑ってしまう取材行となった。