追走の決勝では大波乱の展開となった
23日(日)に追走で行われた決勝トーナメントでは、予選トップ通過のKANTAがトップ32で対戦した予選32位のユキオ・ファウスト(S15)に敗れてしまう。さらに予選2位の日比野哲也もトップ16で対戦した麻植隆太郎(FD3S)に敗退。トップ16で早くも予選1位と2位が消えるという大波乱の展開となった。
シリーズランキング1位で予選6位の箕輪大也は、予選11位で同チームの草場佑介(GR86)と対戦。この対戦は前回の富士スピードウェイ同様、チームのエースである草場佑介が勝ち上がりを決めた。またシリーズランキング2位の髙橋和己(BMW-E92)とシリーズランキング3位の小橋正典(A90)もトップ16で敗れ、今回も誰が勝つのかわからない流れのなかでトーナメントは進んでいった。
予選8位の末永直登が素晴らしい走りを見せた
そんななか、この日47歳のバースデイを迎えた予選8位の末永直登(RZ34)はベテランらしい素晴らしい走りを続け、ファイナル進出を果たす。今シーズン好調の蕎麦切広大(GR86)も予選3位からグレート8で草場佑介、ファイナル4で予選26位のアンドリュー・グレイ(JZX100)といった強豪を倒して勝ち進み、ファイナルで末永直登との対戦となった。どちらも見事な追走でファイナルらしい走りを見せたが、最後は末永直登の走りが蕎麦切広大の走りを上まわり、嬉しいバースデイウインを決めた。
* * *
これで俄然面白くなったのが、シリーズチャンピオン争い。トップは箕輪大也がキープするものの、2位の髙橋和己が8ポイント差、3位の蕎麦切広大が9ポイント差、4位の小橋正典が24ポイント差と、上位がかなり拮抗した状態でひしめき合う。さらに5位以下もポイント差を縮めてきており、残り2戦でトップ争いが変わっていくことも考えられる。最後まで目が離せないシーズンとなった今年のフォーミュラドリフトジャパン。第5戦は8月26日(土)~27日(日)に、滋賀県のグランスノー奥伊吹で行われる。予選から熱い戦いになることは間違いないだろう。
2023 FORMULA DRIFT JAPAN Rd.4 SPORTSLAND SUGO(2023.7.22~23)
優勝 末永直登 RFZ34 福島県 ATLAS TIRE DRIFT Team ORANGE
2位 蕎麦切広大 GR86 岐阜県 SHIBATA Racing YOKOHAMA
3位 ケン・グシ IS500 LA Team kazama with powervehicles
4位 アンドリュー・グレイ JZX100 スコットランド Team kazama with powervehicles.com
5位 草場佑介 GR86 埼玉県 Cusco Racing
6位 益山航 GRヤリス 埼玉県 GOODRIDE MOTORSPORTS2023 FORMULA DRIFT JAPAN シリーズランキング(第4戦終了時点)
1位 箕輪大也 GRヤリス 東京都 CUSCO Racing 248 Point
2位 髙橋和己 BMW-E92 千葉県 TMS RACING TEAM SAILUN TIRE 240 Point
3位 蕎麦切広大 GR86 岐阜県 SHIBATA Racing YOKOHAMA 239 Point
4位 小橋正典 A90 青森県 LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE 224 Point
5位 日比野 哲也 A90 愛知県 GOODRIDE MOTORSPORTS 177 Point
6位 末永直登 RFZ34 福島県 ATLAS TIRE DRIFT Team ORANGE 177 Point
7位 ユキオ・ファスト S15 ブラジル SIDEX JAPAN WITH SAILUN TIRE AND LBWK 172 Point
8位 ケン・グシ IS500 LA Team kazama with powervehicles 172 Point
9位 KANTA JZX100 福島県 LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE 166 Point
10位 松山北斗 A90 静岡県 CUSCO RACING 158 Point