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ダットサン「フェアレディ2000」は淑女というよりジャジャ馬だった!?「SR311」と呼ばれる超ド級のモンスターとは【国産名車グラフィティ】

ダットサン「フェアレディ2000」は淑女というよりジャジャ馬だった!?「SR311」と呼ばれる超ド級のモンスターとは【国産名車グラフィティ】

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TEXT: 片岡英明  PHOTO: 佐藤靖彦/増田貴広

アメリカの安全基準の変更でインテリアのデザインと装備を一新

インテリアは機能を優先させたスパルタンな味わいで、メーターを整然とレイアウト。ドライバー側を盛り上がらせたダッシュボードには平面的なパネルが組み込まれ、大径の丸型メーターが4つ整然と並べられている。右端は水温計、燃料計などのコンビネーションだ。前回紹介した撮影車はメーターの数が増えた1964年夏以降のモデル。アナログ時計も誇らしげに組み込まれている。

時計の下には4つのタンブラースイッチが並び、その下のコンソールボックスには始動時のチョークレバー、オーディオ、ヒーターコントロールレバーなどをひな壇のように配置する。2人乗り仕様になったこともあり、センターコンソールやシートが立派に大きくなっている。初期の3人乗り仕様はメンテナンスしやすいように、バッテリーを横向きシートの座面下に設置していた。

1967年春に登場したSR311ことフェアレディ2000でもダッシュボードは変わっていない。だが、発売から8カ月後の10月にインテリアをモデルチェンジし、安全装備を充実させた。新しくなったアメリカの安全基準に対応したもので、ウインドウシールドを25mm高くし、シートにはヘッドレストを追加。また、日本車で初めて衝撃吸収ステアリングを採用している。ダッシュボードも表面を厚いソフトパッドで覆った安全性の高いものに変更し、ガソリンタンクもそれまでより安全性を高めたタイプに変更された。

フェアレディ2000は1968年11月に最後のマイナーチェンジを行い、ライセンスランプやメーターの書体を変更。風をともにするオープンスポーツカーの時代は終わり、1970年代は快適なクローズドクーペの時代が到来する。だが、SP/SR311は後継のフェアレディZが登場した後も、しばらくは併売されていた。発売から9年間に5万台近いSP/SRが強烈なマニアの手に渡り、愛されている。スパルタンに徹し、乗り手を魅了した痛快なオープン・スポーツカーが、1960年代に青春を謳歌したフェアレディだ。

ダットサン フェアレディ2000(SR311)
・年式:1967
・全長×全幅×全高:3910mm×1495mm×1300mm
・ホイールベース:2280mm
・トレッド(F/R):1275/1200mm
・車両重量:910kg
・エンジン:U20型 直4SOHC+ソレックス2連キャブ
・総排気量:1982cc
・最高出力:145ps/6000rpm[SUツインキャブ装着の北米仕様は135ps]
・最大トルク:18.0kgm(176Nm)/4800rpm[北米仕様は18.2kgm(178Nm)/4400rpm]
・変速機:5速MT
・駆動方式:FR
・サスペンション(F/R):ダブルウイッシュボーン/半楕円リーフスプリング
・ブレーキ(F/R):ディスク/L&Tドラム
・タイヤ:5.60S-14-4PR

■「国産名車グラフィティ」記事一覧はこちら

 

 

 

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