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31年所有する日産「フェアレディZ」は大胆ヒョウ柄カスタム! 女子高生の娘も「将来乗るならお父さんのクルマです」と家族に愛されるZ32とは

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TEXT: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)  PHOTO: 近藤浩之

あえてハズシのゴールド&ヒョウ柄でコーディネート

年に1回開催される日産「フェアレディZ」の祭典、「ADVANオールフェアレディZミーティングin富士スピードウェイ2023」。2023年5月5日に静岡県・富士スピードウェイで開催され、1308台ものZカーが集合した。今回は、大阪からディープなカスタムてんこ盛りのZ32型で参加した親子を紹介しよう。

31年間乗り続け、コツコツ仕上げたその姿は、まさに大阪風?

購入したのは20代の頃、それから31年間乗り続けるとともにコツコツとカスタムし現在の姿になったという、石橋さんの1989年式Z32型フェアレディZ。

カスタムの内容は、シザーズドア、ステンレスのワンオフマフラー、海外製のテール、ワンオフのワイドボディ&リベット留めオーバーフェンダー、グノーシスのホイール、カーボンボンネット、+100psのNOSシステム、オールペン、サブウーファー、FRP製ハッチ、ロールケージ、ブレーキ、フロントバンパー、ガラドールのミラー、クスコ車高調、そしてエンジンルーム&インテリアのヒョウ柄。さらに細かいところを数えると枚挙にいとまがないほど手が加えられているが、石橋さんのカスタムにはコンセプトがあるそうだ。

「見る人が見たらアウトだし、セーフだし、というギリギリのところを攻めてます。例えば、僕のZのボディなら、内装を赤にしたらメチャクチャ決まるんですよ。そこをあえてヒョウ柄にしたり、エンジンルームもシルバーのメッキやったら一般ウケするんですけど、そこをあえてゴールド&ヒョウ柄にしました。ちょっと人と違うことをやりたいんですね」

エンジンルームはこだわりのヒョウ柄を水圧転写プリント

自分なりのこだわりに基づいてカスタムをしている石橋さん。そのこだわりを実現するため単にパーツを購入して装着するのではなくさまざまな工夫をし、ときにはちょっと失敗して苦労することもあるようだ。

「エンジンルームは気がついたらこうなってました。一般の転写シートでもヒョウ柄はあるんですが、かわいい、アニメチックなヒョウ柄が多いんですね。この柄はリアルなのが欲しいということで、こだわってオーダーして水圧転写プリントで作ってもらったんです。内装はヒョウ柄のシートを買ってきて、マジックテープで留めてます。嫁はんとやったんですけど、ブツブツ言われました。家にはトラ柄もあるんですよ」

「マフラーはタイコが4つあるのが欲しくて、ステンレスのワンオフで作ってもらったんですが、装着したときにリアが沈んだんです。そんだけ重たいんですよ。だから車高調で上げてバランス取ってます(笑)」

将来は娘さんがこのZの運転席に?

車高調で車高を上げるというなかなか珍しい(?)カスタムも行っている石橋さん。31年間所有している中で、他のクルマに浮気したいと思ったことは? と尋ねると、「自分の魂があっちこっちに入ってるので、自分の分身やと思います」とのことで、足に使っている軽以外は他のクルマに浮気心を起こしたことはないという。

それに加え、当分はこのクルマを所有し続ける理由もあるようだ。お嬢さん(高校生)の由凪さんがこう語ってくれた。

「個性的なところが、めちゃ好きです。音が低音で振動もすごいところも好きです。周りに派手とは言われますけど。将来、自分でクルマを持つとしたらお父さんのクルマですね」

このZ32、まだまだ当分、石橋家の車庫に収まり続けることになりそうだ。

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