ついに日本人が新生ラリーアートに乗ることに
チーム三菱ラリーアートは、2023大会も3台体制で挑むこととなった。2022年の覇者であるチャヤポン・ヨーター(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)、そして5位であったリファット・サンガー(インドネシア)/シューポン・シャイワン(タイ)組が継続参戦。
そしてここに1999年と2010年のアジアパシフィックラリー選手権王者の田口勝彦/保井隆宏の日本人コンビが加わることとなった。総監督は昨年に引き続いて増岡 浩が務め、三菱の開発部門のエンジニアが現地のラリークルーとともに「デリカD:5」のサポートカーで帯同する。
チーム三菱ラリーアート増岡 浩総監督は次のようにコメント。
「全てが一新され、全方位で進化した新型トライトンでの参戦に、私自身、期待で胸が高鳴っています。ラリーカーは国内とタイで延べ2000kmを超える耐久試験を行い、特段のトラブルもなく、フラットダートの高速ステージからマッディなステージまであらゆるステージで昨年以上のパフォーマンスを発揮できることを確認しました。それぞれが優勝を狙える3台体制であり、必ず表彰台の真ん中を勝ち取り、連覇を果たしたいと思います」
三菱のワークスドライバーとして活躍した田口勝彦選手は、
「これまで乗用車タイプでの競技ばかりで、初めてのピックアップトラック、初めてのクロスカントリーラリーへの参戦となります。道が悪い中でかなり無茶苦茶に走ったのですが、全然壊れなくて、その上走りやすくて、驚いています」とコメント。
コ・ドライバーについては、田口選手のリクエストにより、保井隆宏選手が選定されたという。
「コ・ドライバーってものすごい優秀な人であれば優秀な人ほどドライバーの走りが生きてくる。そういう意味で日本のトップクラスのコ・ドライバーから選ばないといけなかったわけです。時間的に空いている、クロスカントリーの経験がある、組んだことがあるってことで最初から保井さんだな、と。トップクラスの人ってラリー以外のことにも気が付いたり臨機応変に対応してくれたり、ドライバーに有利な情報を持ってきてくれる。そういったセンスがあるんです」
と、コ・ドライバーについて語ってくれた。日本人ペアとして今回参戦する田口・保井ペアの活躍にも期待したい。アジアクロスカントリーラリー2023は8月13日(日)にタイのパタヤでのセレモニアルスタートから始まり、19日(土)まで総走行距離2000kmに及ぶラリーレイドが行われる。