半分輸入車感覚のディアマンテワゴンも展開された
ところでディアマンテには、1993年3月になりワゴンが追加された。同車はオーストラリア三菱で生産され、輸入の形をとって日本市場に展開されたクルマで、220km/hまで刻まれたスピードメーターなどが輸入車であることの証だった。搭載エンジンはY7型(日本流の型式は6G72型)といい、V6の3LながらディアマンテにはないSOHC版(165ps/25.6kgm)とし、電動チルト&スライドサンルーフ、本革シート運転席4ウェイパワーシートなどの装備が奢られた。『アクティブビークル』誌で取材と試乗をした経験があるが、「半分輸入車感覚」のゆったりとした走りっぷりが印象的なクルマだった。
それともう1台、1990年10月にディアマンテの4ドアセダン版として登場したのが「シグマ」だった。6ライトウインドウの端正なスタイルのクルマで、当時は人気を集めたディアマンテに対して存在感では一歩譲っていたものの、ディアマンテとはエンジン、メカニズムなどは共通で、ディアマンテと同等の上質感が味わえるセダンだった。