幸運にもキチンと整備されたオースティン セブンを入手できた
そんなある日、英国のクラシックカーサイトで、3台のオースティン セブンの売り物を見つけた。
「ずっと戦前車には憧れていましたが、金額はもちろんですし、維持費などを考えたとき、なかなか踏み出せずにいたんですよ。これなら購入・維持できそうだと、3台の中で一番安かったセブンに決めました。カッコ良さですと人気の高いアルスター・レプリカもありましたが、値段で選んだのです」
しかし、それが結果的にラッキーな結果となる。送られてきた前オーナーからの資料によると、エンジンはオーバーホールされており、フライホイールも軽量化ずみ。さらにバランス取りの様子やオイルフィルターの増設といった、現代の事情に合わせた対策などの作業をしっかり記録した写真や冊子が届いたという。
次なる目標はトレーラー牽引で2台の「ベビー・オースティン」を運ぶこと
「輸入代行業車さんに輸入から予備検査取得までしてもらったのを引き取り、ナンバーを付けて5年経ってますが、ラリーイベントへの参加など、走行距離は戦前車にしては走ってる方だと思います。なかなかひとりだと腰が重いこともありますが、イベントには積極的に参加するつもりです。コースターも3年前に手に入れてようやく車中泊のスペースもできましたので、これからもお誘いがあれば、あちこち行くつもりです」
「そうそう、先日、牽引免許も取ったので、コースターにトレーラーを牽引してA35とセブンの2台の「ベビー・オースティン」で参加するのも目標ですね」
これからもオースティン三昧の生活を味わい尽くそうという明永さんであった。