決してドッカンではないターボの加速が気持ちいい
2023年5月28日(日)、長野県伊那市高遠町 ほりでいパーク駐車場で開催された「2023 高遠ブランチミーティング」は、新旧BMWオーナーを中心に、興味があればBMW以外の車種でも参加OKという自由な集まり。今回はミントコンディションと呼べるほどクリーンな「2002ターボ」、通称マルニターボで参加したオーナーを紹介しよう。
20年越しで出会った、最高の相棒
18歳の頃、知り合いの会社の社長が新車で購入した2002ターボを運転させてもらい、ターボのフィーリングを体験したという清水俊夫さん。それから約20年後、日産「フェアレディZ」(240ZG)を探していたときに何気なく雑誌を見ていると2002ターボが売りに出ているのを発見した。「もう240Zの頭はどこかにいっちゃって」と、すぐに連絡して購入したのが1974年式のBMW 2002ターボ。それ以来20年もの間、このクルマに乗り続けているという。
「240ZのL型を3Lにボアアップして乗ってみようかなんて思ってたんですけど、こっちにして良かったです。02クラブとして東京の方を中心に30台位の02で集まって、和気あいあいとツーリングをしたりしていて、そういう横のつながりで本当にいい仲間に巡り会えましたし」
そう語る清水さんに、ずばり2002ターボの魅力はどこにあるのか聞いてみた。
「4000回転からのちょっとした加速ですよね。よくドッカンターボですよねって言われるんですけど、決してそんなドッカンではないです。ただ、ターボが効いたときの高速はそれなりには速いです。ある程度トルクがあって、高速もビンビン走るクルマじゃないと僕はつまんない方なので、もう最高ですよね。最高のいい相棒です」
ほとんどの作業を自身の手で行っている
この20年の間、「やってないのがデフのオーバーホールくらい」というほど、さまざまな箇所に手を入れてきたという清水さんは、その多くの作業を自身で行っているそうだ。
「ボディは足まわりだけ残してバラせるところは全て自分でバラして、エンジンも自分でオーバーホールしました。ボーリングだけ内燃機屋さんでやって、あとはヘッドも全部自分でやってます。エンジンの積み降ろしはユンボでやりました(笑)。それまでは白煙を吐いてたんですよ。まずヘッドをやったんだけど、やっぱり止まらないので腰下をばらしたら、もうダメでした。それからは絶好調ですね」