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優勝はダイハツ「エッセ」軽カーで灼熱の5時間バトル!「東北660耐久レース」は過去最多の21チームが参戦しました

耐久レースシーン

ローリングスタートで決勝が始まる。相手をスピンやリタイヤさせるような接触もなく、非常にジェントルなレース展開だった

耐久レースらしい波乱の展開も!

1周の速さよりも安定したラップを刻むことや、給油などの作戦が勝敗を左右する耐久レース。ドライバー以外のスタッフも重要な役割を担い、チームの結束を固めるにも最適なイベントだ。2023年7月16日(日)に福島県リンクサーキットで開催された軽自動車による「東北660耐久レース」第2戦は、シリーズ最長となる5時間ということもあり参加者の熱気はいつも以上に高い。今回は過去最多の21チームがエントリーし、灼熱のサーキットでバトルが繰り広げられた。

学生チームも熱いバトルを繰り広げた

なかでも「3クラス」は東北660選手権の3クラスと車両規定が共通で参加しやすく、同じレギュレーションの学生クラスも重複するため一番の激戦区となる。練習走行や公式予選、そして決勝と一度もトップを譲らず圧倒的な速さで優勝したのは、東北660選手権のチャンピオン経験者が集まる「チームARY イトマン アルト」だ。ドライバーの技量は当然としてチューニングECUでも20km/Lオーバーの燃費、そして入念なメンテナンスにより2位に4ラップ差を付ける磐石の走りだった。

準優勝はL275型ダイハツ「ミラ」を駆る「おちんぎん大好き Rcg MM号」で、3位はHA36型スズキ「アルト」の「ジジイでも走れるアルト」が最後の最後で逆転。チェッカー直前まで3位だったマシンが給油でピットインし、数ラップ遅れだったHA36アルトと順位が入れ替わるドラマだった。

学生クラスは5チームがエントリー。以前は車両トラブルでリタイアしたりスピンやクラッシュしてしまう車両もあったが、最近はレベルアップが目覚ましく社会人チームと肩を並べることも多い。

開幕戦の覇者が欠場するなかトップでゴールしたのは、L235型ダイハツ「エッセ」の「210AS TAKUMI エッセ」だ。5名まで登録できるドライバーを3名で乗り切ったのも、ラップタイムを安定させるための作戦だったのだろうか。なお準優勝はL275ミラの「極貧グル凹愚民」で、3位は「APUMSC」がそれぞれ3ラップ差で入賞した。

改造範囲がやや広く旧規格も参戦できる「4クラス」を制したのは、初参戦の「それは私のおいなりさんwithタイヤショップS.C.I」だった。深リムのホイールにオーバーフェンダーとルックスにもこだわりつつ、練習/予選/決勝のすべてで唯一となる1分5秒台をマークしている。総合優勝は3クラスの「チームARY イトマン アルト」に譲ったものの、普段ドリフトで鍛えているという強者たちの底力は十分に見せたはず。

2位は東北660シリーズの仲間たちで結成した「チーム関東 ARY」が、3位にはまたまた今回が初参加の「のりぞうレーシング」が滑り込んだ。

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35℃に迫る猛暑と前日の雨による湿気で、人間にとっても車両にとっても厳しい1日。それだけに各チームとも暑さ対策は十分にしてきたようで、オーバーヒートなどの高温を原因とするトラブルもなく、リタイアはミッションブローした1台のみという結果だった。2023年シーズン最後となる東北660耐久レースの第3戦は、12月3日にエビスサーキット西コースで行われる。スプリントとは違う楽しさと難しさがある耐久レース、準備の時間はたっぷりあるので、興味があればぜひ参加してほしい。

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