レースは一時中断に
アメリカでもっとも人気のあるモータースポーツである「NASCAR(ナスカー)」の3大トップカテゴリーである「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「CRAFTSMAN Truck(トラック)」。服部茂章氏は、そのトラックシリーズに長年参戦しており、現役を引退後もナスカー界で唯一の日本人オーナーとして「Hattori Racing Enterprises(HRE)」を率い、これに参戦をしている。
群馬トヨペットカラーのタンドラがポコノを走る
トヨタ・タンドラでこのトラックシリーズに参戦をしているHREは、2023年7月22日にペンシルバニア州ロングポンドにあるポコノ・レースウェイでシリーズ第15戦となる「CRC Brakleen 150(60周/150マイル)」に、今季2度目の2台体制で参戦した。
チーム在籍2年目となる若手ドライバー、テイラー・アンクラム選手を継続起用しシーズンを通してチームの16号車を託しているが、今回スポットで参戦する61号車には、クリストファー・ベル選手を起用している。HREの2台のトヨタ「タンドラ」は7月21日の午後1時35分からスケジュールされているトラックシリーズの練習走行、そして午後2時5分から開催される予選に出走した。
今回の舞台となるポコノ・レースウェイは2.5マイル(4.02km)のトライオーバル形をしたスーパースピードウェイである。ナスカートラックシリーズは3ステージ制をとっており、このレースでも、第1ステージが15周目、第2ステージは30周目にステージチェッカーが出され、全60周で争われることとなる。
ベル選手は練習走行で17番手のタイムを記録。61号車がターン1とターン3で比較的タイト(アンダーステア)な傾向を示しているものの、全体的なバランスは気に入っているとコメントした。予選でも好調で14番グリッド(7列目のアウト側)からのスタートを切ることとなった。
一方シーズンフルエントリーをしている16号車のアンクラム選手は練習走行で23番手のタイムを記録した。続く予選では18位というタイムで、ベル選手の2列後ろとなる9列目のアウト側からのスタートとなった。
そして迎えた決勝レース「CRC Brakleen 150」は22日の午後12時にスタート。予選から好調であった61号車は序盤からポジションを上げ、9番手までアップ。イエローコーションで順位を落とすものの、第1ステージ終了時点でコースにとどまる戦略を取り、9位までポジションを上げた。